「新しい歴史の扉を開く時」史上3度目の決勝進出を成し遂げたフランスに地元紙が歓喜!【ロシアW杯】

2018年07月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

グランドフィナーレへあと1勝!

決勝ゴールを決めたウンティティ(左から2番目)の活躍によってファイナルの舞台に辿り着いたフランス。この勢いを維持して20年ぶりに栄冠を勝ち取れるか。 (C) Getty Images

【7月10日・サンクトペテルブルク|準決勝 フランス 1-0 ベルギー】

 ついにフランスが、20年ぶりの世界制覇へ手が届くところまで辿り着いた。

 互いに豪華なタレントを擁し、好戦が期待された一戦、フランスはキリアン・エムバペ、ベルギーはエデン・アザールと、両軍の10番がチャンスを創出するもゴールは生まれず、スコアレスで前半を折り返したが、後半開始早々の51分にCKからサミュエル・ウンティティが豪快なヘディングシュートをねじ込み、フランスが先制に成功した。

 先手を取ったフランスは、その後のベルギーの反撃を守護神のユーゴ・ロリスを中心とした堅守で耐え凌ぎ、見事に虎の子1点を守り抜いて、2006年のドイツ大会以来となる決勝進出を決めた。

 盤石の試合内容での決勝進出を果たした"レ・ブルー"に歓喜したのは、フランス全国紙『L'EQUIPE』だ。「魅力的なフランスが、史上3度目の決勝に辿り着く」と銘打ったマッチサマリー内で、興奮気味に勝利の一戦をレポートしている。

「フランスは難敵のベルギーを下して1998年、2006年に続く、史上3回目の決勝進出を決めた。思わず息を吞むような試合だったが、ウンティティがCKからレ・ブルーを救い出し、デシャンの男たちはベルギーを飲み込んだ」

 全国紙に続いて、「我々はベルギーを出し抜いて決勝へ行く!」と書き記したのは、パリを拠点に展開している地元紙『LeParisien』だ。マッチレポート内では、次のように綴っている。

「フランスが新しい歴史の1ページを開く時が訪れた。フランスで戴冠してから20年、ドイツで悲観に暮れてから12年、レ・ブルーは3度目となる、世界の頂点に立つための挑戦権を得たのである。

 ピッチに立った11人に加え、ベンチのメンバー、指揮官のデシャンとスタッフたちが一丸となり、まるで自分たちの運命を自ら描くかのようにグランドフィナーレへ向けて素晴らしいパフォーマンスを見せた。

 これまで2つの決勝では、我々はいずれも全員が泣かされている。1998年はブラジルに対して素晴らしい成功を収めて涙し、2006年はイタリアにPK戦の末に屈して残酷な敗北に涙した。果たして今度はどうなるだろうか……」

 堂々たるパフォーマンスでファイナリストとなったフランスは、2度目の栄冠を手にできるか? 運命の決勝は5日後、11日に行なわれるクロアチアとイングランドの勝者と対戦する。
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