「ハラグチは左サイドで使う!」新天地ハノーファーの指揮官はなぜそう考える?

2018年07月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

チームは積極補強で上位進出を目論む

ベルギー戦の鮮烈ゴールで世界にその名を知らしめた原口。新天地ハノーファーで、6年目のブンデスリーガで、さらに輝きを増すか。(C)REUTERS/AFLO

 ロシア・ワールドカップのラウンド・オブ16、ベルギーとの死闘で先制点を挙げるなど、原口元気は大会を通して出色の出来を披露した。そんな日本代表MFがワールドカップ開幕前に新天地に選んでいたのが、ドイツの古豪・ハノーファー96だ。同じく新加入の浅野拓磨とはチームメイトとなる。
 
 すでに浅野は7月9日からキャンプに合流し、フィジカルテストを繰り返しているが、ワールドカップを戦った原口には休暇が与えられている。ドイツに渡るのは7月下旬の予定だ。そんななか、ハノーファーのアンドレ・ブライテンライター監督が原口の起用法について口を開いた。ブンデスリーガの情報サイト『Sportbuzzer』がその声を伝えている。

 
 ウインガーである原口はこれまで、主に右サイドを根城としてきた。ヘルタ・ベルリン、フォルトゥナ・デュッセルドルフはもとより、世界をあっと驚かせたワールドカップの舞台でも右が主戦場。だがハノーファー指揮官は「わたしは左で使う」と話し、その理由をシンプルにこう明かした。
 
「ゲンキの特性は、もちろん右でもいいのだが、私はむしろ左サイドでこそ活きると考えている。独特のボール運びから中央へ切れ込み、あの右足のショットでゴールを決めてもらいたい。なぜなら左サイドからの仕掛けと得点力を期待して、我々は彼を獲得したのだから」
 
 
 ブライテンライター監督は主にふたつのシステム(4-3-3と4-4-2)を併用。同メディアは「ハラグチは、ヴォルフスブルクに移籍したフェリックス・クラウスが左サイドでこなしていた役割を踏襲するだろう」と綴っている。
 
 いずれにせよ、指揮官がまだ合流していないニューカマーの印象を語るのだから、その期待値の高さが窺いしれる。ハノーファーは原口と浅野のほかにもブラジル代表MFワラセ(ハンブルガーSVから)、オーストリア代表CBケビン・ヴィンマー(ストーク・シティから)など即戦力を多く獲得。新シーズンでの上位進出を至上命題としている。
 
 かつて酒井宏樹、清武弘嗣、山口蛍らも籍を置いたハノーファー。原口&浅野の日本代表コンビはプレーシーズンで大いにアピールし、上昇気流に乗りたいところだ。
 
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