「日本で再出発」「元ミランFWは降格圏脱出の救世主」F・トーレスの鳥栖入団を伊有力紙も報道

2018年07月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アトレティコとの愛の物語が終わり、新たな冒険が始まった」

名立たる欧州のビッグクラブを渡り歩いてきたF・トーレスは、低迷する鳥栖を救えるだろうか!? (C) Getty Images

 Jリーグにまた新たな大物がやって来る。7月10日、サガン鳥栖が、元スペイン代表FWのフェルナンド・トーレスの入団を発表した。

 愛するアトレティコ・マドリーを退団し、次なる活躍の場を日本に決めた"エル・ニーニョ"(神の子)は、かつて、2014年8月から約半年間だけではあるが、ミランでプレーしていただけに、イタリアでも一部のメディアが鳥栖入団について報じている。

 伊メディア『Sky Sport』は、「F・トーレスが日本から再出発。アトレティコとの人生最高の愛の物語が終わり、サガン鳥栖で新たな冒険の始まった」と報道。当人が同日の会見で、「スペインやドイツ、フランスからもオファーがあった」と話したことを受け、「欧州に留まることもできた」との見解を示した。
 
 また、同じく伊メディアの『Premium Sport』は、「アンドレス・イニエスタのように、彼はJリーグを選んだ」と、ヴィッセル神戸に加入した同胞に続く移籍を報道。さらに鳥栖の指揮官がイタリア人のマッシモ・フィッカデンティ監督で、チームにカリアリやローマでプレーしたコロンビア人FWのビクトル・イバルボが在籍することも伝えた。

 F・トーレスのJリーグ挑戦については、国内きってのスポーツ紙『Gazetta dello Sport』も、「アメリカやオーストラリアからもオファーがあったが、彼は日本を選んだ」と紹介し、「元ミランの彼は、すぐに難しい挑戦に直面する。自身のゴールで鳥栖を降格圏から抜け出させる挑戦だ」と、現在17位と苦戦する鳥栖の救世主になることが期待されると綴った。

「彼の紡いできた歴史がインポッシブルなミッションを可能にする。2010年の世界王者であり、EUROを2度(2008年と2012年)制し、リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、セリエAで通算約200ゴールを決めてきた、そのキャリアがだ」

 果たして、F・トーレスは、世界で証明してきたその得点能力で、低迷する鳥栖を救うことができるのか。イニエスタとともに、Jリーグを盛り上げるビッグネームに恥じない活躍を期待したい。
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