関根貴大のシント=トロイデン入り決定! 来季はベルギーの地でU-21日本代表・冨安健洋と共闘

2018年07月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

関根貴大が新天地をベルギーに求めた理由は?

昨夏に海を渡ったアタッカーも、ドイツの地では僅か1試合の出場に終わった。新天地で巻き返しを図れるか注目だ。(C)Getty Images

 7月10日、ベルギー1部のシント=トロイデンはブンデスリーガ2部のインゴルシュタットから、関根貴大を1年間の期限付き移籍で獲得したと発表した。

 関根は俊敏性の高さと足元のテクニックが光るアタッカー。浦和の下部組織で技術を磨くと、14年にトップ昇格し、1年目から出場機会を掴んで、左右のウイングバックをこなせる選手として重宝された。

 ルーキーイヤーからの4年間でJ1通算107試合に出場し、13得点を奪取。クラブで確固たる地位を築き上げた。

 また、各世代別代表にも継続して招集されており、2016年のリオ五輪への出場こそ逃したが、U-23日本代表でもプレーしている。

 そして昨夏、これらの活躍が認められ、インゴルシュタットに完全移籍を果たした。

 だが、ドイツでは思うように出番を掴めず、欧州挑戦1年目に与えられた出場機会は、公式戦で僅かに2試合。今夏の去就が注目されていたが、このたびU-21日本代表の冨安健洋が所属するシント=トロイデンに期限付き移籍する決断を下した。

 関根は公式サイトを通じ、Q&Aに回答。シント=トロイデンを新天地に決めた理由について、「ドイツで出場機会がなかなかない中で、声をかけてもらいました。ワールドカップでもわかる通り、ベルギーは伸びている国です。新たな環境で、新たな挑戦をし、新たなモチベーションを得られると思い、選びました」と説明した。

 そして、ベルギーリーグについては、「まずリーグのシステムが面白いと思います。きちっとサッカーをする印象があります」とコメント。独自のプレーオフ制度(レギュラーシーズン後に上位、下位などに分けて行なうリーグ方式)や、サッカーのスタイルについて明確なイメージを持っていることを明かした。

 最後は、今後のビジョンや日本のサポーターに向けての意気込みを語り、「代表(選手)になるために海外に来ました。ワールドカップを見ていて、海外でプレーをすることの重要性が見えました。シント=トロイデンでプレーをすることが代表に繋がると思っています。日本からドイツへ行って、苦しい時期を過ごしました。新たな挑戦をベルギーでして、活躍していきたいと思います」と決意を表明した。

 新天地で関根がどのようなプレーを見せるのか。そして、冨安とともにチームを上位に押し上げる活躍を見せられるか。浦和で育ったアタッカーから、今後も目が離せない。
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