韓国代表の次期監督は誰に? 協会側は「流れている情報はすべてデマだ!」【ロシアW杯】

2018年07月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「報道を控えてほしい」と異例の声明

ドイツ戦の歴史的勝利で名を上げたシン・テヨン監督(右手前)も候補者リストに入っているようだ。ベスト16進出のノルマは達成していないが……。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップではグループリーグ敗退に終わったものの、最終戦で優勝候補ドイツを相手に2-0の歴史的勝利を挙げた。いまだ韓国国内で代表チームに対する評価は分かれているようだが、日本と同様に注目を集めているのが、次期監督の選考である。
 
 日本代表にまつわる噂では、かつてドイツ代表を率いたユルゲン・クリンスマンの名が挙がっているが、韓国のそれは枚挙に暇がなく、エスカレートの一途を辿っている。国内メディアは元ブラジル代表監督のルイス・フェリペ・スコラーリ、前日本代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチが有力候補だとし、海外メディアからはルイス・ファン・ハール、アンドレ・ヴィラス=ボアス、クラウディオ・ラニエリらの名も浮上。情報は日々更新され、かなり錯綜しているのだ。
 
 この状況に溜まりかねたのか、異例の声明を発表したのが大韓サッカー協会である。要約すればメディアに対して、事実無根の情報を流さないでほしいとお願いしたのだ。
 
「代表チームの次期監督選考に関して、あまりにも不正確な情報が流れている。最近ではスコラーリ氏やハリルホジッチ氏といった人物の名が出ているが、我々はいっさい接触もしていない。海外メディアの情報を含めてすべてがデマだ」

 
 とはいえ、人選はかなり進んでおり、10名程度の候補者リストが完成しているという。ただそのうちの誰ともコンタクトは取っていない。加熱する一連に報道によって、「実際の候補者たちに良からぬ印象を与え、交渉を妨げる可能性がある」と危惧している。
 
 4年に一度のワールドカップもクライマックスを迎え、各国代表チームは次なる挑戦に向けて急ピッチに新たな体制作りを進めている。世界規模で繰り広げられている情報戦。デリケートな時期だけに、「海外からやってくるデマのニュースを報じるのは控えてほしい」と釘を刺したのだ。
 
 日本も西野朗監督の退任が決まり、ここから本格的に人選の絞り込みに入るだろうか。もちろん日本サッカー界にとってはそれが最大の関心事だが、やはりお隣り韓国の新指揮官が誰になるのかも、気になるところだ。
 
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