史上最高350億円を用意!? パリSGがコウチーニョを引き抜きたい理由は…【ロシアW杯】

2018年07月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

スーパースターの流出を引き留めるために

ロシアW杯で2得点を挙げるなど出色の出来を披露したコウチーニョ。バルサでのキャリアはまだ始まったばかりなだけに……。(C)Getty Images

パリ・サンジェルマンが驚愕のメガオファーだ。
 
 スペイン全国紙『Mundo Deportivo』が伝えたのは、ブラジル代表MFフィリッペ・コウチーニョの移籍にまつわるビッグスクープ。今年1月、バルセロナが1億2500万ユーロ(約163億円)の資金を投じて、なんとかリバプールから釣り上げたばかりである。クラブとは2023年6月までの長期契約を結んでおり、わずか半年での退団など考えられない展開だろう。
 
 しかし同紙によれば、パリの強豪は本気だという。バルセロナに正式オファーを出すのではなく、コウチーニョの代理人のひとりに条件を提示。違約金の額面は驚きの2億7000万ユーロ(約350億円)で、もし実現すれば、1年前に同じくバルサからネイマールを引き抜いた際の2億3300万ユーロ(約289億円)を上回る歴代最高額となる。とはいえ、バルサ側がそう簡単に首を縦に振るはずもなく、コウチーニョに関しては違約金が4億ユーロ(約52億円)に設定されていると言われる。
 
 パリSGはネイマールを獲得した時も、最初はクラブに直接掛け合わず、親族にアプローチしてから事を進めた。その成功例があるだけに、今回も同じ手法を取っているようだ。



 
 ではなぜ、パリSGは1月に断られたばかりのコウチーニョを欲しがるのか。同紙の見立てでは、「レアル・マドリーから強い関心を寄せられているネイマールを引き留めるため」がその理由だという。パリSGにも多くのブラジル人選手はいるが、やはり10代の頃からの大親友であるコウチーニョの存在は、ネイマールにとって格別なのかもしれない。パリSGはフランス代表FWキリアン・エムバペの流出阻止にも必死で、こちらも条件の見直しによる新契約を提示するなど対策を講じている。
 
 ただ、コウチーニョは先述のように、冬の段階でパリSGからの誘いを拒否している。同じくマドリーも正式オファーを出していたが、それでもあえて条件面で劣るバルサを選んだ経緯がある。いくら大親友が待つといっても、現実味のある話とはとうてい考えられないが……。
 
 結末がどうなるかは分からないが、今夏に移籍金の史上最高額は更新されそうな気配だ。その対象はネイマールなのか、エムバペなのか、エデン・アザールなのか、はたまたコウチーニョなのか。とんでもない時代になったものだ。
 
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