「彼は僕らの守護神だ! 何度も救われた」ウルグアイの闘将ゴディンが“悲運のGK”を擁護

2018年07月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベスト8で散ってもゴディンは胸を張る!

敗北の現実に涙する若きCBヒメネスを抱え上げるゴディンは、最後までキャプテンらしく、勇ましい振る舞いを見せ続けた。 (C) REUTERS/AFLO

【7月6日・ニジニ・ノブゴロド|準々決勝 ウルグアイ 0-2 フランス】

 68年ぶりの世界制覇を目指した南米の古豪ウルグアイの夢は、ベスト8で潰えた。

 持ち味の堅守を発揮しながら試合に入ったウルグアイだったが、40分にセットプレーからラファエル・ヴァランヌに先制ゴールを決められると、61分にアントワーヌ・グリエーズマンが放ったブレ球のミドルシュートを守護神のフェルナンド・ムスレラが弾いて、追加点を奪われた。

 結局、その後の反撃も虚しく、ウルグアイはシャットアウト負けを喫して、ロシアから姿を消すことになった。

 試合後、茫然自失となる者、大粒の涙を流す者……ウルグアイの面々の大半が悔しさを露わにするなかで、胸を張り、勇ましくピッチを後にしたのは、キャプテンのディエゴ・ゴディンだった。

 2005年の代表デビュー以来、長きに渡ってチームを牽引してきた不屈の闘将は、試合後に地元メディアのフラッシュインタビューに応じ、「もちろんこの敗戦は悲しい」と前置きをしたうえで、チームを誇らしげに称えた。

「一人のウルグアイ人として、この代表は誇らしい。何人かのライオンたちとチームメイトでいられたことを感謝したい。僕らは何かを成し遂げることはできなかったが、自分たちを責めることは何もない。僕らは壮大なワールドカップを過ごしたし、やれることはやった。頭を上げて終えられるよ」

 この試合中も幾度となくチームを鼓舞し、0-2となった直後も、闘争心溢れるプレーで牽引した32歳のCBは、痛恨のファンブルを犯してしまったムスレラについても言及している。

「フェルナンドは僕らの守護神だ。人は皆、どんな時もミスを犯すもので、フットボールとはそういうものだ。彼がこれまで何度も、偉大なセーブで僕らを救ってくれたことを忘れてはいけない」

 試合後に悲観に暮れたムスレラをかばったゴディンは、最後に、勝者となったフランスを「若くて、勢いのあるテクニカルなチームで、苦戦させられた」と讃えつつ、「勝つこともあれば、負けることもある。それこそがフットボール。僕らがこれからも進んでいく道だ。応援してくれた全てのウルグアイ人に感謝したい」と語った。
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