「彼は1年眠れない」「悲運の主人公に」 ウルグアイ守護神のまさかのファンブルに世界が驚嘆【ロシアW杯】

2018年07月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

名手がまさかのファンブル……。

グリエーズマンの力強いブレ球は素晴らしかったが、ど真ん中のボールを弾いてしまったムスレラへは、非難の声が相次いだ。 (C) Getty Images

【7月6日・ニジニ・ノブゴロド|準々決勝 ウルグアイ 0-2 フランス】

 手に汗握る好ゲームを締めたのは、フランスのエースによる一発だった。

 40分にラファエル・ヴァランヌの先制点でリードを奪ったフランスは、ウルグアイの反撃を抑えながらゲームを進め、61分にアントワーヌ・グリエーズマンが追加点を挙げる。敵陣バイタルエリアでボールを収めた背番号7は、鋭い振りから無回転のシュート! これをウルグアイの守護神フェルナンド・ムスレラが弾いて、ボールはゴールへと吸い込まれた。

 この1点がトドメとなり、フランスは準優勝に輝いた2006年のドイツ大会以来、12年ぶりにW杯ベスト4入りを果たした。

 試合後、グリエーズマンのゴールについては、ブレ球のボールを蹴った本人よりも、シュートを弾いてしまった名手ムスレラに脚光が集った。
 スペイン紙『Marca』は、「グリエーズマンのショットは不思議な光をまとっていたのか、ウルグアイのGKはボールを弾くのが精一杯で、悲運の主人公となった」と綴り、さらに英紙『The SUN』は、「ムスレラは自らが弾いたボールを見送ることしかできなかった。リバプールのカリウスのように……」と、レアル・マドリーとのチャンピオンズ・リーグ決勝で同様に致命的な失態を犯してしまったドイツ人GKを引き合いに出して伝えた。

 また、かつて歴戦を繰り広げていたOBも、ムスレラのファンブルに辛辣な意見を寄せている。

 英公共放送『BBC』で解説を務めている元イングランド代表FWのクリス・サットンは、「グリエーズマンのシュートは見事だったが、ムスレラの後逸は、このレベルでやってはいけないミスだ。ムスレラはおそらく1か月、いや1年は、眠れずにこの日のことを悔み続けるだろう」とコメントした。

 まさかのファンブルで痛い追加点を献上してしまったムスレラ。長年、ウルグアイを支えてきたベテランGKの致命的なプレーがチームに与えてしまった影響は計り知れなかった……。
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