「今は脇にそれる時」「無条件で支えるサポーターになる」 イニエスタが代表への別れと感謝を綴る

2018年07月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「母国のカラーを守るのは人生の夢だった」

ロシア戦がイニエスタのスペイン代表最後の試合に。代表引退を決意するのは「簡単ではなかった」ようだ。(C)Getty Images


 開催国ロシアとのPK戦に敗れ、2度目のワールドカップ制覇の夢が消え去り、アンドレス・イニエスタはスペイン代表からの引退を決めた。

 7月3日、イニエスタはSNSで「14年前に初めて代表のユニホームに袖を通した時、僕は15歳だった。あの瞬間を決して忘れない」と、代表への別れと感謝のメッセージを綴った。

「母国のカラーを守るのは人生の夢だった。非常に特別なことで、夢というだけでなく、大きな責任でもあった。僕はこれまで、みんなに誇ってもらえるように、その意味を認識し、最善を尽くそうとしてきた」

 イニエスタは「代表チームの全盛期の一員でいられて、自分は幸運だったと思う。あらゆる点で見事な、素晴らしい選手たちがいる世代だった」、みずから決勝点を挙げた2010年ワールドカップを含む主要大会3連覇などを成し遂げた"ラ・ロハ"(スペイン代表)での日々を振り返っている。
 
「僕らはスペイン代表で、子供のころから夢見てきた素晴らしい成功を成し遂げた。でも、大きな落胆も味わい、とても難しい時間も過ごした。自分をより良い選手に成長させ、より良い仲間にしてくれたみんなに感謝している。君たちとこれまでの時間を分かち合うことができてうれしかった」

 そのうえでイニエスタは、「今は脇にそれる時だ。簡単な決断じゃなかった。それどころか、何か月も考えた。続けたいという意欲や希望に満ちているけど、僕はつねに代表にとって最善のことをしたいと言ってきた」と引退に触れ、スペイン代表の今後にエールを送った。

「今後にはワクワクしている。素晴らしい選手たちのグループがあり、いまから僕は無条件に支えるサポーターとなるよ。これから素晴らしいことが待っており、大きな成功を収められると確信している。スペイン代表は素晴らしいチームなんだ」

 サッカー連盟や故ルイス・アラゴネス監督ら関係者、そしてファンの「愛情とサポート」に謝意を述べたイニエスタは、最後に、家族への感謝を綴った。

 ひとつの時代に幕を下ろしたイニエスタには、これから日本で新たな冒険が待っている。
 
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