【ロシアW杯準々決勝・決定カード】スウェーデン×イングランド|通算成績タイの対決は1点を争う勝負に!?

2018年07月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

過去のW杯ではドローで仲良く次ラウンドへ

今大会、直近の2試合ではスウェーデンが2勝、イングランドは1分け(PK戦決着)1敗と、対照的な結果となっているが、直接対決ではどのような戦いが展開されるだろうか。 (C) Getty Images

 予選でイタリアをも葬った堅守が強敵スイスの攻撃を封じ込め、1点を守り切って94年アメリカ大会以来の8強入りを果たしたスウェーデン。対してイングランドは、ケインのPKによる1点ですんなり勝利を掴むかと思いきや、終了間際にコロンビアに追いつかれ、苦手なPK戦に突入したが、4度目の挑戦でついに鬼門を破って3大会ぶりの準々決勝進出を果たした。
 
◇今大会成績
スウェーデン
・グループリーグ
グループF1位:2勝1敗・5得点2失点
〇1-0 韓国
得点者:グランクビスト
×1-2 ドイツ
得点者:トイボネン
〇3-0 メキシコ
得点者:アウグスティンソン、グランクビスト、オウンゴール
・決勝トーナメント1回戦
○1-0 スイス
得点者:フォシュベリ
 
ベルギー
・グループリーグ
グループG2位:2勝1敗・8得点3失点
〇2-1 チュニジア
得点者:ケイン(2点)
○6-1 パナマ
得点者:ストーンズ(2点)、ケイン(3点)、リンガード
×0-1 ベルギー
・決勝トーナメント1回戦
△1(4PK3)1 コロンビア
得点者:ケイン
 
 W杯での両チームの対決は過去に2度あり、2006年ドイツ大会ではグループリーグ最終戦で激突、ラーションの終了間際のゴールでドロー決着となり、イングランドが首位、スウェーデンが2位で、ともに決勝トーナメーナメントに駒を進めている。
 
 その4年前にも、やはりグループリーグで顔を合わせた両チームは、初戦で1-1のドロー。後に優勝候補のアルゼンチンを蹴落として、仲良くベスト16入りを果たした。
 
 しかし、EUROでは明暗が分かれ、2012年大会では勝ったイングランドは首位通過、スウェーデンは最下位。スウェーデンが開催国となった1992年大会では逆に、最終節でイングランド(最下位)を敗退に追い込んだ。ちなみに同グループでは、予選全勝のフランスも敗退した一方で、ユーゴスラビアの代替出場となったデンマークは2位通過し、後に奇跡の欧州制覇を果たす。
 
◇通算対戦成績&直近3試合と国際大会の結果
7勝9分け7敗
2012年 スウェーデン 4-2 イングランド(親善試合)
2012年 スウェーデン 2-3 イングランド(EURO GL)
2011年 イングランド 1-0 スウェーデン(親善試合)
2006年 スウェーデン 2-2 イングランド(W杯 GL)
2002年 イングランド 1-1 スウェーデン(W杯 GL)
1992年 スウェーデン 2-1 イングランド(EURO GL)
※GL=グループリーグ
 
 決勝トーナメント1回戦の両チームの戦い方を見ると、非常に堅い内容の試合となることが予想される。
 
 イングランドはコロンビアの組織的な守備に苦しみ、流れのなかからチャンスを生み出すことはほとんどなかったが、スウェーデンの守りはそれ以上に強固であり、ケインを中心とした攻撃陣がどれだけ改善して試合に臨めるか。
 
 対するスウェーデンも、どのようにゴールを奪うのか。決して多くはないであろうチャンスを活かせるかどうか。あるいは、イングランドにとっては2試合連続での11メートル対決に持ち込まれるか……。
 
 この一戦を勝利すれば、スウェーデンにとっては94年アメリカ大会以来、イングランドにとっては90年イタリア大会以来のベスト4入りとなる。
 
 1点が勝敗を決めそうな緊張感漂であろう対決は、7月7日(日本時間・同日23時開始)にサマラで行なわれる。

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