「ベルナベウでの時間は終わり」C・ロナウドがマドリーに退団を告げる…移籍金129億円でユーベ行き決断へ

2018年07月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

マドリー退団を後押しする“とある”契約条項。

33歳となって、いまだその得点能力に衰えは見られないC・ロナウド。セリエA挑戦となれば、今夏の移籍市場における最大の話題となりそうだ。 (C) Getty Images

 サッカー界屈指のカリスマ、クリスチアーノ・ロナウドは、レアル・マドリーからの退団を決断したようだ。

 現地時間7月3日、スペイン紙『Marca』は、C・ロナウドが今夏の移籍市場で、マドリーからセリエAの絶対王者ユベントスへ移籍する可能性が「極めて高くなった」と報じた。

 2009年6月にマドリーに移籍して以来、9年間に渡って大黒柱として君臨してきたC・ロナウド。4度のチャンピオンズ・リーグ(CL)制覇やリーガ・エスパニョーラ2回、クラブ・ワールドカップ3回など、合計16個のタイトルをロス・ガラクティコス(※銀河系軍団の意。マドリーの愛称)にもたらしてきた。

 また個人としても、4度のバロンドールを受賞するなど、世界最高の選手としての地位を確立。通算438試合出場して450ゴールという驚異的なペースで得点を重ね、クラブ歴代最多得点者にもなった。
 
 そんなC・ロナウドだが、前人未到のCL3連覇を成し遂げた昨シーズン終了後に「ここに居られて幸せだった」と語って、マドリーからの退団を示唆。さらにクラブのフロレンティーノ・ペレス会長との関係悪化も噂され、6月頭には新契約を断っていたことが明らかとなっている。

 そんななか、現代サッカー界最高のクラックに触手を伸ばしているのが、ユーベだ。

『Marca』によれば、ユーベはマドリーに、1億ユーロ(約129億円)のオファーを提示するつもりであるとし、さらにC・ロナウド本人には年俸3000万ユーロ(約39億円)の4年契約を提示するようだ。

 これを後押しするのが、C・ロナウドとマドリーの間で交わされた契約条項だ。ポルトガル代表FWは、理想的なオファーが来た場合にクラブを去ることができるというものとなっている。

 となれば、後は本人の意志によるところが大きいが、マドリーと深い関係を持つジョセップ・ペドレロール記者は、スペインTV番組『Jugones』で、「C・ロナウドは『ベルナベウでの時間は終わった』と考え、今夏の退団を決意し、クラブにもその意志を伝えた」と語っている。

 ロシア・ワールドカップ参戦のため、しばらく動きがなかったC・ロナウドの去就だが、6月30日のウルグアイ戦でポルトガルが敗れたことで、再び大きく動き出した。世界屈指のスーパースターは、来シーズンはビアンコネーロ(※白と黒の意。ユーベの愛称)のユニホームに袖を通すのだろうか。
 
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