原口元気は初のW杯が「めっちゃ楽しかった」。その理由はあの“一発”に凝縮されている【ロシアW杯】

2018年07月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分で言うのもなんですけど狙い通り」

原口がベルギー戦の先制弾について振り返った。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

「めっちゃ楽しかったです。毎日ワクワクしていた」
 
 自身初のワールドカップについて、原口元気はこう答えた。もちろん、決勝トーナメント1回戦でベルギーに2-3で敗れ、「できればもう1試合やりたかったですけど、それだけが悔いかな」と悔しさもある。
 
 ただ、ロシアでの激闘を終えてから一夜明け、「今日になってあのシーンを振り返ると、本当にやってきたものが詰まったゴールだなと思う」と述べる。
 
 その場面とはベルギー戦の先制弾だ。48分、原口はカウンターから柴崎岳のスルーパスに抜け出し、右足を振り抜いてゴール左に突き刺した。そのシーンに4年間のすべてが詰まっていると背番号8は説明する。
「本当にあのゴールに関しては、自分で言うのもなんですけど狙い通り。あの試合としての狙い通りではなくて、ワールドカップがどういうものになるかイメージをしてトレーニングを始めたところから、逆算したものが出た。
 
 ドイツに行って、50㍍、60㍍をスプリントした後に力が出ないということを感じて、そこから力を出せるようにしたい。それで、あのシーンは本当に60㍍くらいスプリントした後に、相手と駆け引きして止まって、その後ちゃんとバランスを崩さずに自分の思った通りに蹴れた。本当に4年間トレーニングをしてきたことだなって、先生とも話しながら。あのシーンはそうだったなと」
 
 努力の成果が出たからこそ、初の大舞台が楽しかったのだろう。コロンビア戦、セネガル戦、ベルギー戦に先発出場し、「自分の力は出せた」。
 
 その経験があるうえで、これから2022年のカタール大会に向けては「足りない部分もあったから、この4年で補っていければいい。この経験で分かったから、より具体的に努力ができると思う」と語る。
 
 努力を重ねて成長する原口に今後も期待したい。

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