【ロシアW杯準々決勝・決定カード】ブラジル×ベルギー|組織も熟成したタレント集団による「夢の対決」が実現!

2018年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

どのような展開も考えられる一戦

豪華なタレント集団の対峙から、どのようなエンターテイメントが生まれるか!? (C) Getty Images

 エースのネイマールが絡んだ2ゴールで、メキシコに貫禄を見せつけて快勝を飾ったブラジル。ベスト8入りは7大会連続だ。一方のベルギーは、圧倒的有利を予想されながら、日本に2点を先取されたが、そこからの戦い方や監督の采配が当たり、終了間際の大逆転劇で2大会連続の準々決勝進出を果たした。
 
◇今大会成績
ブラジル
・グループリーグ
グループE1位:2勝1分け・5得点1失点
△1-1 スイス
得点者:コウチーニョ
○2-0 コスタリカ
得点者:コウチーニョ、ネイマール
○2-0 セルビア
得点者:パウリーニョ、T・シウバ
・決勝トーナメント1回戦
○2-0 メキシコ
得点者:ネイマール、フィルミーノ
 
ベルギー
・グループリーグ
グループG1位:3勝・9得点2失点
〇3-0 パナマ
得点者:メルテンス、ルカク(2点)
○5-2 チュニジア
得点者:アザール(2点)、ルカク(2点)、バチュアイ
○1-0 イングランド
得点者:ヤヌザイ
・決勝トーナメント1回戦
○3-2 日本
得点者:ヴェルトンゲン、フェライニ、シャドリ
 
 W杯での両国の対決は、2002年日韓大会で一度だけ実現している。ブラジルは前半から強烈かつ技巧的なシュートを次々に放ち、後半、巧みなトラップからリバウドがゴール左隅に突き刺し、さらに右クロスをロナウドがダイレクトで合わせてダメを押した。
 
 あとの3試合は全て親善試合だが、1965年にリオデジャネイロのマラカナンで行なわれた一戦では、ペレが再三ドリブルでベルギーDF陣を切り裂いてハットトリックを達成、またここで披露した美しいオーバーヘッドも伝説となっている。ガリンシャが代表復帰を果たした試合としても有名だ。
 
◇通算対戦成績&結果
(ブラジルの)3勝1敗
2002年 ブラジル 2-0 ベルギー(W杯 決勝T1)
1988年 ベルギー 1-2 ブラジル(親善試合)
1965年 ブラジル 5-0 ベルギー(親善試合)
1963年 ベルギー 5-1 ブラジル(親善試合)
 
 大会屈指のタレント集団同士であり、個でも組織でも熟成度は高く、大きな期待を抱かせる好カードである。
 
 ともに試合運びも巧みだ。攻撃的なチームではあるが、全員が守備の意識を高く持ち、状況に応じて敢えて守勢に回りながら、敵の隙を窺い、一気に突いていくという効率性も持ち合わせている。それだけに、両チームがどのような試合の入り方をするかは、非常に興味深い。
 
 とはいえ、やはり攻撃陣のぶつかり合いが、このカードの最大のウリとなるだろう。ネイマール、G・ジェズス、ウィリアン、コウチーニョらと対峙する、アザール、ルカク、デ・ブルイネ、メルテンス……ワクワクが止まらない!
 
 構図としては、やはりベルギーがブラジルに挑むということになるのだろうが、試合予想は難しい。点の取り合い、一方的な展開、1点をめぐる守り重視のスリリングな戦い、そしてPK戦決着など、あらゆるケースが考えられる。
 
 世界中の注目を集めるであろう夢の対決は、7月6日(日本時間・7日午前3時開始)にカザンで行なわれる。
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