W杯 日本代表総括|週刊サッカーダイジェストによる全23選手と指揮官の評価

2014年06月28日 週刊サッカーダイジェスト編集部

内田の大胆な攻め上がりは、評価できるポイント

大会直前のテストマッチで復帰した内田は、大胆な攻め上がりも見せた。 (C) SOCCER DIGEST

 グループリーグ3試合を戦った日本代表は、1分け2敗でグループC最下位という結果に終わり、大会から姿を消した。世界との差を痛感させられた今大会の日本代表の戦いぶりを、『週刊サッカーダイジェスト』代表番はどう見たのか。3試合を通じての選手、監督のパフォーマンスを評価する。
 
【日本代表photo|大会総括記者会見】

【週刊サッカーダイジェスト代表番による寸評・採点】
取材:原山裕平・大木勇(週刊サッカーダイジェスト編集部)
 
GK
1 川島永嗣
3試合(270分)・6失点/本誌平均採点:5.33
 不動の守護神として3試合にフル出場。クロスボールの処理やキャッチングで大きなミスはなかったものの、シュートに反応しながら触れない場面も。結果的に3試合で屈辱の6失点を喫した。
 
12 西川周作
0試合(0分)・0失点/本誌平均採点:――
 親善試合のザンビア戦で3失点。以降は第2GKとしてベンチに座り続けたが、足下の技術では川島を上回っており、「自分の攻撃的なプレースタイルを磨けば世界でもやれる」と手応えを得た。
 
23 権田修一
0試合(0分)・0失点/本誌平均採点:――
 第3GKという難しい役回りだったが、日頃のトレーニングは「スタメンを狙う気持ちでやった」と全力で取り組んだ。大会は未出場も「ここまでの経験を活かしたい」と今後の飛躍を誓う。
 
DF
2 内田篤人
3試合(270分)・0得点/本誌平均採点:5.33
 怪我でシーズン終盤は長期離脱するも、本番では3試合にフル出場。クロスの精度、バリエーションには物足りなさも残ったが、思い切りの良い上がりでエリア内まで侵入するなど、今まで以上に大胆さが際立った。
 
21 酒井宏樹
0試合(0分)・0得点/本誌平均採点:――
 大会直前のザンビア戦、コスタリカ戦で内田に代わって後半の途中出場。ただ、武器の高速クロスをはじめ、攻守両面で目立ったインパクトを残せず、本大会でも出番が回ってこなかった。
 
5 長友佑都
3試合(270分)・0得点/本誌平均採点:5.17
 1対1の攻防では、カルーやジェルビーニョ、クアドラードらと対等に渡り合う。第1戦で本田のゴールをお膳立てしたが、以降は香川との連係が冴えず、左サイドの攻撃は物足りなかった。
 
6 森重真人
1試合(90分)・0得点/本誌平均採点:5.50
 高さ対策で初戦のコートジボワール戦にのみフル出場。身体を投げ出してシュートをブロックするなど存在感を示すも、高速クロスへの反応が遅れ、ボニにヘディングでの同点ゴールを許した場面はマイナス評価。
 
15 今野泰幸
2試合(180分)・0得点/本誌平均採点:5.00
 ギリシャ戦では積極的にボールを運んで、左サイドの攻撃を活性化した。しかし、コロンビア戦で試合の流れを決める痛恨のPKを献上。その後も浮き足立って、しばらくミスが続いた。
 
19 伊野波雅彦
0試合(0分)・0得点/本誌平均採点:――
 CBやSBなど複数のポジションをこなす守備のマルチロールとして、指揮官は厚い信頼を寄せていた。最後まで声が掛かることはなかったが、自身は「僕がやれることはやった」と振り返る。
 
3 酒井高徳
0試合(0分)・0得点/本誌平均採点:――
 鹿児島キャンプで右膝を負傷してキプロス戦以降のテストマッチをすべて欠場。6月上旬に本格復帰し、「上を脅かす存在にならないといけない」と意欲的だったが、長友の壁は崩せなかった。
 
22 吉田麻也
3試合(270分)・0得点/本誌平均採点:5.33
 第1戦ではジェルビーニョのマークを外して決勝ゴールを許し、第3戦ではJ・ロドリゲスに翻弄された。2試合続けてパワープレーで前線に上がる時間もあったが、特に脅威は与えられずに終わった。

【日本代表photo|コロンビア戦】
 

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