【W杯展望|コロンビア×イングランド】この試合の勝者がファイナリストに⁉ 「ハメス抜き」のコロンビアを相手に真価が問われるイングランド

2018年07月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ケインとD・サンチェスのマッチアップにも注目

故障者/コロンビア=ボルハ(FW) イングランド=なし
出場停止/コロンビア=なし イングランド=なし

ロシア・ワールドカップ 決勝トーナメント1回戦
コロンビア-イングランド
7月3日(火)21:00(日本時間27:00)キックオフ/スパルタク(モスクワ)

 
 ブラジルやフランスといった強豪が居並ぶ山とは、反対のブロックに入った両チーム。もしこの試合に勝利すれば、準々決勝の相手はスウェーデン対スイスの勝者。そして準決勝はホスト国ロシアかクロアチアということになる。
 
 ここまで番狂わせが続出しており、何が起こるかはわからないとはいえ、目の前の難敵を倒せば、ファイナル進出への道筋が見えてくる。その意味でも、今大会の行方を占う大一番と言っても過言ではないだろう。
 
 1966年以来、52年ぶりの優勝を狙うイングランドは、新機軸の3-3-2-2が機能し、危なげなくグループリーグを突破した。とりわけ、出場2試合で得点ランクトップの5ゴールを挙げるなど、エースのハリー・ケインが好調を維持しているのは心強い。
 
 その主砲と同じトッテナムでプレーするデル・アリが、故障から復帰予定なのも朗報だ。得点力が自慢のMFは、初戦のチュニジア戦で太腿を痛め、その後の2試合を欠場していた。果敢な飛び出しで攻撃を活性化しているジェシー・リンガードとともに、2列目からケインをサポートする。
 
 注目は、ガレス・サウスゲイト監督の采配だ。固まりつつある3-3-2-2を継続するか。コロンビアの攻撃力を警戒し、FWを1枚削って、守備力の高いエリック・ダイアーをジョーダン・ヘンダーソンとともに中盤の底に並べる3-4-2-1にチェンジする可能性もある。
 
 やり慣れているとはいえ、このシステムだと1トップのケインが孤立しがちで、攻撃の形が作れないケースが少なくない。攻撃的な3-3-2-2か、守備的な3-4-2-1か。指揮官の決断が、勝負の分かれ目になるかもしれない。
 
 対するコロンビアは、右足のふくらはぎを痛め、6月28日のセネガル戦で31分に交代を余儀なくされたハメス・ロドリゲスがベストの状態に戻らず、日本戦と同様、ベンチスタートとなりそうだ。
 
 その日本戦とセネガル戦で苦戦を強いられ、逆にハメスの状態がよかったポーランド戦では3-0の快勝を収めた事実からも明らかな通り、この大黒柱がいるといないで、コロンビアはまったく別のチームになってしまう。
 
 無理にポゼッションはせず、イングランドを自陣に引き込んで、快足ファン・ギジェルモ・クアドラードを走らせてのカウンターに活路を見出す――。智将ホセ・ペケルマンは、そんなプランを思い描いているかもしれない。
 
 敵の得点源であるケインを、CBダビンソン・サンチェスが抑え込めるか。トッテナムのチームメイト同士のマッチアップにも注目だ。
 
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