【W杯展望|クロアチア×デンマーク】「完璧なGL」を過ごしたクロアチアが下馬評では圧倒的優位に

2018年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

デンマークは大黒柱のエリクセン次第か。

故障者/クロアチア=なし デンマーク=クビスト(MF)
出場停止/クロアチア=なし デンマーク=なし

ロシア・ワールドカップ 決勝トーナメント1回戦
クロアチア-デンマーク
7月1日(日)21:00(日本時間27:00)キックオフ/ニジニ・ノブゴロド


 アルゼンチン、アイスランド、ナイジェリアが同居する難しいグループを3戦全勝で駆け抜けるなど、文句なしのプレーを見せたクロアチアに対し、デンマークは派手さとは無縁の戦いで次ラウンド進出を決めた。唯一勝利を飾った初戦のペルー戦にしても、多くのチャンスを作られながら逸機に救われたという印象が強い。そんな対照的な形で勝ち上がった2チームが、決勝トーナメント1回戦で相まみえる。
 
◇グループステージ成績
クロアチア
グループD1位:3勝・7得点1失点

〇2-0 ナイジェリア
得点者:オウンゴール、モドリッチ
○3-0 アルゼンチン
得点者:レビッチ、モドリッチ、ラキティッチ
〇2-1 アイスランド
得点者:バデリ、ペリシッチ

デンマーク
グループC2位:1勝2分け・2得点1失点

○1-0 ペルー
得点者:ポウルセン
△1-1 オーストラリア
得点者:エリクセン
△0-0 フランス
 下馬評ではクロアチアが優位に立っている。英国最大のブックメーカー『ウィリアムヒル』社のオッズでも、クロアチアの勝利が「1.80倍」なのに対してデンマークの勝利は「5.50倍」とその差は圧倒的だ。

 もっとも、グループリーグの戦いを見ればそれも頷ける。クロアチアは強豪揃いのグループを3戦全勝で突破し、リオネル・メッシ擁するアルゼンチンには3-0の大勝。3試合で7ゴールを奪い、失点はわずかに1とまったく隙のない戦いを見せたのだ。

 中盤をリードするルカ・モドリッチとイバン・ラキティッチがともに好調で、イバン・ペリシッチやアンテ・レビッチといった脇を固めるタレントも、好パフォーマンスを維持している。

 レアル・マドリー所属のマテオ・コバチッチをスーパーサブ的に扱うほど選手層が厚く、今大会はまだ得点がないものの、前線のマリオ・マンジュキッチもポストプレーや前からの守備で高い貢献を見せている。また、守護神ダニエル・スバシッチを中心とした守備陣も鉄壁を誇っているのだ。

 同国史上最強チームという前評判どおりの快進撃を見せるクロアチアに対し、デンマークは得点力不足が深刻な状況。ベスト8進出の鍵は、MFながらも欧州予選でチーム最多の11ゴールを量産した大黒柱、クリスティアン・エリクセンの双肩にかかっていると言えそうだ。

 試合は日本時間の今夜27時(7月2日午前3時)にキックオフとなる。
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