「映画にも中だるみがある」本田圭佑は“ポーランド戦”への賛否両論をどう捉えているのか

2018年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「まあ、サッカーファンは怒りますよね。でも…」

ベルギー戦に向けて調整に余念がない本田。そんななか、Facebook上では盛んにファンとの交流、意見交換を続けている。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

 日本代表がグループリーグ最終戦、ポーランド戦の終盤に行なった"ボール回し"はいまだ国内外で議論の的となっている。賛否両論が渦まくなか、あらためて私見を明かしたのが本田圭佑だ。
 
 自身がFacebook上で立ち上げた有料サービス『REALQアスリートβ』。ファンとの交流を図る新たなプラットフォームとして期間限定(7月15日まで)で運用されており、本田や他の日本代表選手も一般ユーザーの鋭い質問や意見に言葉を寄せている。かなりの反響を呼んでいる試みだ。
 
ベンチで戦況を見守った本田は「残り10分間」をどう見ていたのか。「交代枠を3人使ったあとは、祈るような気持ちだったでしょうか」と問われ、こう答えている。
 
「そうですね、マコ(長谷部誠)が出た時間帯からは、僕がやれることはなかったですね。だって試合自体動かないんで、あとは他力なんでコロンビアに託すしかなかったですから。そういう意味で不本意は不本意でしたけど、その不本意も想定内でした」

 
 怒り心頭のファンが大勢いる点に関しては?
 
「まあ、サッカーファンは怒りますよね。でも日本人が怒るというのはよくわからないですね。だって、日本人は次のステージが見たいわけでしょ。じゃあ、この面白くない茶番も、日本人にとっては面白さのひとつじゃないですか。だって、映画のストーリーだってそんなもんでしょう。クライマックスまでに我慢しなあかんエピソードは、映画の中にいくらでもある。あのまま終わったら問題でしたけど。終わらなかったんですから。映画にも中だるみがあると言いたいです」
 
 映画に例えて噛み砕くあたりが、いかにも"本田節"だろう。
 
 月曜日のラウンド・オブ16、運命のベルギー戦に臨むサムライブルー。日本人の誰もが期待するのは、世界をあっと驚かせるハイパフォーマンスだ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事