アルゼンチンの歴史の転換点となる敗北に…。
メッシとエムバペ。この二人の10番の存在が、試合を大いに盛り上げた。 (C) Getty Images
【6月30日・カザン|決勝トーナメント1回戦 フランス 4-3 アルゼンチン】
手に汗握るシーソーゲームは、より巧みで、緻密に戦い抜いた「レ・ブルー(※フランス代表の愛称)」に軍配が上がった。
試合を突き動かしたのは、フランスの若き怪物だ。
13分、自陣からボールを持ち出したキリアン・エムバペは、アルゼンチンの守備陣を一気に抜き去って、相手ゴール前へ突進し、最後はマルコス・ロホに倒されてPKを奪取。これをアントワーヌ・グリエーズマンが確実に決めて、フランスが先制した。
先手を取られたアルゼンチンだったが、食い下がる。41分にアンヘル・ディ・マリアが、鮮やかな軌道を描いたミドルシュートを決めて同点に追いつくと、後半開始早々の48分には、リオネル・メッシのシュート性のキックがガブリエル・メルカドに当たってゴールへと吸い込まれ、逆転に成功した。
しかし、ここからギアを上げたフランスは、一気にアルゼンチンを攻め落とす。57分にバンジャマン・パバールが鮮やかなボレーシュートをねじ込んで試合を振り出し戻すと、64分にゴール前の混戦からエムバペが豪快な一発を見舞って勝ち越し。彼はさらに68分に速攻からジルーのスルーパスを受け、リードを2点に広げた。
手に汗握るシーソーゲームは、より巧みで、緻密に戦い抜いた「レ・ブルー(※フランス代表の愛称)」に軍配が上がった。
試合を突き動かしたのは、フランスの若き怪物だ。
13分、自陣からボールを持ち出したキリアン・エムバペは、アルゼンチンの守備陣を一気に抜き去って、相手ゴール前へ突進し、最後はマルコス・ロホに倒されてPKを奪取。これをアントワーヌ・グリエーズマンが確実に決めて、フランスが先制した。
先手を取られたアルゼンチンだったが、食い下がる。41分にアンヘル・ディ・マリアが、鮮やかな軌道を描いたミドルシュートを決めて同点に追いつくと、後半開始早々の48分には、リオネル・メッシのシュート性のキックがガブリエル・メルカドに当たってゴールへと吸い込まれ、逆転に成功した。
しかし、ここからギアを上げたフランスは、一気にアルゼンチンを攻め落とす。57分にバンジャマン・パバールが鮮やかなボレーシュートをねじ込んで試合を振り出し戻すと、64分にゴール前の混戦からエムバペが豪快な一発を見舞って勝ち越し。彼はさらに68分に速攻からジルーのスルーパスを受け、リードを2点に広げた。
これで4-2としたフランスが守勢に回って逃げ切り態勢を固めるなか、このままでは終われないアルゼンチンも底意地を見せる。後半アディショナルタイム3分にメッシのピンポイントのロブパスにゴール前でセルヒオ・アグエロがヘディングシュートを叩き込んだ。
しかし、反撃もこの1点に終わって、試合は終了。サッカー史に残ると言っても過言ではない死闘はフランスが制した。試合後、この凄まじい試合をライブで中継していた英公共放送『BBC』は、次のようにレポートした。
「試合前の注目は、ほとんどメッシに集まっていた。しかし、試合が終わったいま、その目線は素晴らしすぎるパフォーマンスを見せたエムバペに向いている。この19歳の若手が挙げた2ゴールが、世界的10番のW杯制覇の夢を打ち砕き、アルゼンチンを大いに苦しめた。アルゼンチンにとってこの敗北は、メッシの代表における未来やサンパオリの去就を改めて考え直させるものとなった」
アルゼンチンとの打ち合いを制したフランスは、この勢いはどこまで続くのか? 次なる対戦相手は、ウルグアイとポルトガルの勝者だ。