「間違いなく弱点」と断じられたのは…。
コロンビア戦、セネガル戦と致命的なミスを犯してしまった川島だったが、ポーランド戦では好守を連発。ベルギーとの大一番でもハイパフォーマンスが期待される。 (C) Getty Images
現地時間6月28日、ロシア・ワールドカップ、グループHの最終節で日本代表はポーランド代表と対戦。0-1で敗れたものの、同時刻にキックオフしていた試合でセネガルがコロンビアに敗れたため、警告カードの枚数による"フェアプレーポイント"でグループ突破を決めた。
来る7月3日、決勝トーナメント1回戦で激突するのは、「レッドデビルズ(赤い悪魔)」ことベルギー代表だ。イングランドと同居したグループGで3連勝を飾るなど、今大会は波に乗っている。
負けたら終わりの大一番を前に、彼らは日本をいかに見ているのか? ベルギー公共放送『RTBF』は、「日本の強みと弱み」と題して、西野ジャパンの今大会のパフォーマンスを分析している。
まず、同メディアは日本の基本システムを4-2-3-1として、チームの核に「カガワ、ハセベ、ヨシダといった経験豊富な選手がいる」と綴り、そのうえで、日本のストロングポイントを次のように分析している。
来る7月3日、決勝トーナメント1回戦で激突するのは、「レッドデビルズ(赤い悪魔)」ことベルギー代表だ。イングランドと同居したグループGで3連勝を飾るなど、今大会は波に乗っている。
負けたら終わりの大一番を前に、彼らは日本をいかに見ているのか? ベルギー公共放送『RTBF』は、「日本の強みと弱み」と題して、西野ジャパンの今大会のパフォーマンスを分析している。
まず、同メディアは日本の基本システムを4-2-3-1として、チームの核に「カガワ、ハセベ、ヨシダといった経験豊富な選手がいる」と綴り、そのうえで、日本のストロングポイントを次のように分析している。
「最終ラインでは、ヨシダがコントロールタワーとなっている。戦うことを恐れず、カバーリング能力も高い彼はプレミアリーグで経験を積み、本当に危険な最後の砦だ。中盤ではハセベが欠かせない。彼はサムライブルーのキャプテンにして頭脳だ。34歳のベテランの経験値は欠かせない。
攻撃は、左サイドからの流れがより脅威だ。ナガトモとイヌイの二人は絶え間なく動き続け、疲れ知らず。とくにイヌイはシュート力もあり、そのことはセネガル戦の美しいゴールが証明している。
厳格さと規律、そして団結心が、我々を苦しめるであろう日本の強みだ。ゆえに途中から出てくる選手たちも、ハイクオリティーなプレーができる。セネガル戦で得点に絡んだホンダやオカザキらがそうだ」
その一方で、『RTBF』は、日本のウイークポイントを次のように読み解いている。
「主な弱点を挙げるとすれば、間違いなくGKのカワシマになる。スタンダールでもプレーし、3度のW杯を経験している彼だが、今大会はその実力を発揮しきれていない。グループリーグで失った4点のうち2つは彼の"凡ミス"によるもので、とくにセネガル戦ではありえないファンブルからマネにゴールを奪われている。
そのほかの弱さを挙げるとすれば、右サイドだ。ヒロキ・サカイは優秀だが、ハラグチは大会初戦から輝いていない。逆サイドのイヌイほど効果的な攻撃を演出できない。対面のカラスコやヴェルトンゲンも、容易に対応できるはずだ」
過去の通算対戦成績では、日本が2勝2分け1敗と勝ち越しているが、これはベルギーが90年代名半ばから長く低迷したこと、また親善試合ではメンバーを落としていたこともあって、今回の対決においては何ら有利な材料とはならないだろう。
今大会で何度も世界を驚かせている西野ジャパンは、はたして、大会屈指の組織力と成熟度を見せるレッドデビルズを相手に勝どきを上げ、いまだ果たし得ないベスト8入りという目標を達成できるだろうか。
注目の対決は、7月2日(日本時間・3日午前3時開始)にロストフ・ナ・ドヌで幕が開ける。