見せつけた“王国”の威厳。ネイマールらのゴールでブラジルがメキシコを一蹴!【ロシアW杯】

2018年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

両国の間にはスコア以上の差が存在していた。

先制ゴールを叩き込んだネイマールは2点目の起点にもなるなど、調子の良さをうかがわせた。(C)Getty Images

 ほぼ互角の展開となった前半を経て、試合が動いたのは51分だった。

 ネイマールのヒールパスを受けたウィリアンが左サイドに鋭く飛び出し、中央へ折り返す。シュート性のボールにゴール前で合わせたのは、必死に足を伸ばしたネイマールだった。

 エースの今大会2ゴール目が決まり、焦るメキシコに対してぐっと落ち着きを増した印象のブラジルは、王国らしい貫禄のあるプレーを見せる。慌てて追加点を奪いに行くことなく、丁寧に攻めて、丁寧に守り、確実にメキシコを仕留めにいった。
 
 そんなブラジルに試合を決定づける2点目が生まれたのは88分だった。

 ネイマールが左サイドを一気のカウンターで持ち上がり、右足のアウトサイドで流し込むようにシュートを放つと、飛び出したGKギジェルモ・オチョアの身体に当たり、わずかにコースを変えたボールは、中央を走り込んでいたロベルト・フィルミーノによってメキシコ・ゴールに押し込まれた。

 派手なゲームではなかった。だがそれでもブラジルは、初戦でドイツを破ったメキシコを相手に圧巻の強さを見せつけた。メキシコは、全員が連動したセレソンの守備の前になすすべなく、シュートさえまともに撃たせてもらえなかった。

 ドイツ、アルゼンチン、ポルトガル、スペインと多くの列強が無念の早期敗退を強いられる中、王国の威厳を見せつけてベスト8に勝ち進んだブラジル。試合はこのまま2-0で終了したものの、スコア以上の差を感じた一戦だった。

 

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