「僕たちは問題を抱えていた」失意のフンメルスが悩める胸中を激白!【ロシアW杯】

2018年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

栄華を決めた黄金世代の中軸として

終盤にあった2度の得点機を外したフンメルス。ツキにも見放された。(C)Getty Images

 世界中のサッカーファンに衝撃を与えた、ドイツ代表のグループリーグ敗退。6月27日の韓国戦を0-2で落とし、19回目の出場にして初めての苦杯を舐めた。
 
 もはや歴史的事件とも言えるゲームから一夜明け、ドイツ国内では大手メディアを中心にさまざまな論戦や検証が繰り返されている。そんななか、守備の要であるマッツ・フンメルスの言葉が伝えられた。その深い失意のほどを明かしている。
 
「65分を過ぎてから、僕たちのプレーはとても雑になってしまった。それぞれがポジションを守らず、走り出し、構成力を欠いていたんだ。ただそれでも、(0-0だった)86分に僕があのシュートを決めていれば、すべてがハッピーに終わっていたはずだ。本当に苦い、苦い夜になった」

 
 勝利しか許されないドイツは後半アディショナルタイムに先制を許してしまう。フンメルスは「0-1になったあともハードに戦い、自分たちを信じて懸命の抵抗を見せた」と回顧し、その直後に致命的な2点得を奪われたことについては、「またしてもカウンターでやられた。前がかりだったとはいえ、同じ過ちをまた繰り返してしまったんだ。すべてのチームが大なり小なりの問題を抱えている。ドイツにとってはそれ(カウンター対策)が大きかった」と肩を落とした。
 
 現在29歳。ドイツ・テレビ局『ARD』のインタビュアーに今後の代表キャリアについて問われると、「待ってくれ。いまはなにも話すことはできない。先のことを考えられないんだ」とだけ答え、明言を避けた。2009年のU-21欧州選手権を制し、トーマス・ミュラー、トニ・クロース、マヌエル・ノイアー、ジェローム・ボアテング、サミ・ケディラ、メスト・エジルらとともに黄金世代を形成してきたフンメルス。ひとつの時代が終焉を迎えたいま、その決断に注目が集まっている。
 
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