ドイツ撃破弾のソン・フンミンに争奪戦勃発!? マンUが獲得に91億円を用意か

2018年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

もうひとつの“ビッグトーナメント”へ

自身2度目のW杯で存在を示したソン・フンミン。韓国の大エースは8月のアジア大会出場が決まっており、金メダル奪取で兵役免除を……。(C)Getty Images

 韓国代表の絶対的エースで、トッテナム・ホットスパーに所属するFWソン・フンミンの周辺が騒がしくなってきた。
 
 ロシア・ワールドカップで韓国代表は1勝2敗でグループリーグ敗退の憂き目に遭ったが、ソンはメキシコ戦とドイツ戦で1ゴールずつを奪取。とりわけメキシコ戦の終了間際に左足で決めた鮮やかなミドル弾は、世界中から称賛を浴びた。
 
 ドイツの大手ネットワーク『Sport 1』が報じたのは、プレミアリーグのメガクラブから強い関心だ。なんとマンチェスター・ユナイテッド、リバプール、アーセナルの3クラブが水面下でソンの争奪戦を繰り広げているというのだ。同局は「アーセナルへの移籍は(宿敵である)トッテナムが絶対に受け入れない。リバプールはその本気度が疑わしい」と記し、「本命はユナイテッドだろう。7000万ユーロ(約91億円)を用意しているようだ」と予測した。
 
 
 一方で、ソンはひとつの大きな問題を抱えている。19歳から32歳までの韓国人男性に課される兵役義務だ。複雑な規定については割愛するが、現在25歳の彼がそれを回避するためには、今夏にジャカルタで開催されるアジア大会での金メダル獲得がラストチャンスとなる。トッテナムとの現行契約は2020年6月までだが、もし兵役免除に失敗すれば、早くて来年の夏にもヨーロッパでのプレー続行を諦めなければならない可能性がある。
 
 英紙『Metro』は「ソンとの契約延長を望んでいること、そしてダニエル・レビー会長がそう容易く売却に応じないことを考えれば、トッテナムから退団する公算は低い」としつつも、「兵役免除が確定すればにわかに移籍市場が活気づくかもしれない」とも示唆している。しかしながら、アジア大会のサッカー競技決勝は9月1日で、今夏のプレミアリーグの移籍期限最終日は8月9日に前倒しされた。いずれにせよ、冬の移籍ということか──。
 
 ワールドカップでさらに声価を高めたソン・フンミン。アジア最強ストライカーはこの夏、自身のサッカーキャリアを左右するもうひとつのビッグトーナメントに挑むのだ。
 
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