メキシコが冷や汗ものの突破…サポーターは援護射撃の韓国に感謝の嵐!「この恩は一生忘れません」

2018年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合後のスタンドは「コリア! コリア!」の大合唱

大黒柱のチチャリートもこの表情。スウェーデンによもやの完敗を喫したメキシコだったが“歴史的勝利”の恩恵で命拾い。(C)Getty Images

 狐につままれたように失点を重ね、自慢のアタッカー陣は空回りを続けた。
 
 ドイツ、韓国を連破して意気揚々とグループリーグ最終戦、スウェーデン戦に臨んだメキシコ代表だったが、結果はまさかの0-3完敗。裏カードでドイツと韓国の一戦が行なわれ、前者が勝利すれば敗退決定となるところだった。74分に3点目を奪われた際には、スタンドで涙するサポーターもいたほどだ。
 
 ところが、朗報が舞い込む。なんと猛攻を仕掛けていたドイツが逆に被弾し、0-2の敗北を喫したのである。スタンドには「コリア! コリア!」の大合唱がこだました。

 
 メキシコ代表のファン・カルロス・オソリオ監督はバツの悪そうな表情で、試合をこう振り返った。
 
「我々はドイツと韓国を破ったのだ。グループリーグ突破は妥当な結果だと思うが、今日の試合はいただけなかった。攻撃はファイナルサードでのアイデアに欠け、守備は不甲斐なく3失点を喫した。お粗末きわまりない。しっかりと検証して、次の戦いに備えたいと思う」
 
 サポーターにしてみれば、死地から生還したような想いだろう。喜びを隠せない彼らはKFA(大韓サッカー協会)のツイッターに大量の投稿を開始。ドイツ戦で歴史的勝利を挙げた韓国のサポーターよりもその数は多く、スペイン語で埋め尽くされたのだ。「グラシアス(ありがとう)!」「幾千もの愛を君たちに」「感謝してもし切れない!」「この恩は一生忘れないよ」など、おびただしい数のメッセージが寄せられている。
 
 スウェーデンに敗れて2位突破となったメキシコ。その代償はやはり大きかった。決勝トーナメント1回戦で、グループEを首位通過したブラジルと戦う羽目になったのである。
 
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