「PKだらけのワールドカップ」VAR導入の影響大! すでに“判定数”が史上最多を大幅更新

2018年06月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

VARによるジャッジは約4割の8回を数える

ナイジェリア戦ではアルゼンチン代表のマスチェラーノが痛恨のPK献上。かなり微妙なジャッジだったが、VARは活用されなかった。(C)Getty Images

 やはりVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)導入の影響は大きい。
 
 ロシア・ワールドカップは6月26日に大会14日目を消化し、グループリーグの40試合を終えた。なんとここまでに判定されたPKの総数は22回(うち17回成功)。これがすでにワールドカップ史上最多の数値となっているのだ。
 
 それまでの過去最多は1990年アメリカ大会、98年フランス大会、2002年日韓大会でそれぞれ記録された18回だった。06年ドイツ大会が17回、10年南アフリカ大会が15回、14年ブラジル大会が13回とPK判定数は減少傾向にあったが、今大会で一気にその数値が跳ね上がり、28年ぶりにニューレコードが更新されたのである。6月25日のグループB、ポルトガルvsイラン戦だ。50分にクリスチアーノ・ロナウドが得たPKが19個目、そして終了間際にイランに与えられたものが20個目で、ともにVARによるジャッジだった。

 
 米スポーツ専門チャンネル『CBS Sports』は「ワールドカップがVARに支配されている」と銘打ち、「PKだらけの大会だ。点が入ればいいというものではないだろう」と断じている。判定された22回のうち、VARによって機会を与えられたのは8回でおよそ4割を占める。逆に一度下ったPK判定が覆ったのは、ブラジルvsコスタリカ戦でネイマールが絡んだシーンの1回のみだ。
 
 PKによるゴールの総数は98年大会の17点が過去最多で、早くもこれに並んだ。明日にでも新記録更新という状況である。
 
 オープンプレーからでも1点、セットプレーからでもも1点、そしてPKでも1点。されど……。今後もPK判定とVARに関しては、活発な議論が展開されそうだ。
 
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