2戦連続2ゴールのルカク、「神の手」&「5人抜き」のマラドーナ以来32年ぶりの偉業達成!【ロシアW杯】

2018年06月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

得点ランキングでもC・ロナウドに並ぶ

フィジカルとテクニックが融合して、今大会は素晴らしいゴールマシンと化しているルカク。次節イングランド戦でも記録は続くか。 (C) Getty Images

【6月23日・モスクワ|グループG ベルギー 5-2 チュニジア】
 
 序盤から爆発的な攻撃力を発揮し、エデン・アザールのPKで早々に先制したベルギーは、16分にドリース・メルテンスのラストパスを受けたロメル・ルカクが、ゴール右隅に流し込んで2点目。ルカクはさらに前半アディショナルタイム、トマムニエのスルーパスに抜け出し、GKの鼻っ先でボールを浮かせて追加点を挙げた。
 
 初戦のパナマ戦でも、ダイビングヘッドと、ドリブルシュートで2ゴールを挙げたルカクは、通算得点4でポルトガルのクリスチアーノ・ロナウドに並び、得点ランキングでトップに立っている。

 この2試合連続2ゴールが、前に達成されたのは32年前。1986年メキシコ・ワールドカップで、準々決勝イングランド戦、準決勝ベルギー戦でアルゼンチンのディエゴ・マラドーナが決めて以来のことである。

 86年のイングランド戦といえば、「神の手ゴール(GKピーター・シルトンとの競り合いで左手を使って決めた)」と「5人抜きゴール(ハーフウェーライン付近からドリブルを開始してGKを含む5人を置き去りにした)」が誕生した歴史的な試合である。

 続くベルギー戦では、飛び出したGKジャンマリー・プファフの鼻っ先で左足アウトサイドを使ってゴールに流し込んで先制点を挙げると、2点目は狭いスペースで複数のDFをかわしてゴール。いずれも、印象的な素晴らしい一撃だった。

 サッカー界最大のレジェンドが最も輝きを放った2試合以来となる偉業を果たしたルカク。彼もまた、今大会で歴史に残るような存在となれるだろうか。非常に楽しみだ。

 ちなみに、マラドーナ以前の2戦連続2ゴール(以上)を達成した選手には、86年大会のガリー・リネカー(イングランド)、78年大会のマリオ・ケンペス(アルゼンチン)、70年大会のゲルト・ミュラー(西ドイツ)、66年大会のエウゼビオ(ポルトガル)、62年大会のガリンシャ(ブラジル)、58年大会のペレ(ブラジル)らがいる。
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