「不都合だったが、もう終わったこと」イニエスタが“ロペテギ・ショック”に言及

2018年06月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「一歩ずつ前へ進まなければ」

突然の指揮官交代にも、イニエスタは「切り替えなければ」と前だけを向いていることを強調した。(C)Getty Images

 スペイン代表は6月20日、ロシア・ワールドカップのグループリーグ第2戦でイランと対戦し、守備的な戦術に苦しみながらも1‐0で勝利した。ポルトガルとの初戦で引き分けた前々回大会の王者にとっては、これが今大会初勝利となった。

 ここまで楽な試合はひとつもないスペインだが、とりわけポルトガル戦は難しい試合だった。クリスチアーノ・ロナウドにハットトリックを許したからだけではない。大会直前にジュレン・ロペテギ前監督の解任劇があったからだ。

 5月にスペイン・サッカー連盟(RFEF)との契約を延長していたロペテギ監督だが、ワールドカップ開幕の前々日に2018‐2019シーズンからレアル・マドリーの指揮官になることが発表。これを受け、激怒したRFEFは、大会が始まる前日にロペテギ監督をクビにした。

 代表チームのスポーツディレクターを務めていたフェルナンド・イエロを指揮官とし、大会に臨んだスペインだが、混乱と動揺があったことは想像に難くない。アンドレス・イニエスタもそれについては否定せず、「切り替えることが大事だ」と強調した。
 
 スペイン紙『Marca』によると、イニエスタは「誰にとっても快適ではない、難しい状況だ。目の前にあることに集中している」と述べた。

「ポルトガルとの試合は簡単じゃなかったけど、チームは自分たちが何を戦っているか分かっていることを示した。僕らはここで立ち止まりたくない。勝ちつづけることができれば、僕らは非常に良い状況を迎えることができる」

 さらにイニエスタは、「このグループの特徴は団結だ」と、チームのまとまりを強調している。

「僕らは同じ方向に進んでいる。僕らにとって大事なのは、このワールドカップで歩み続けることだ。(解任劇は)不都合だったけど、もう終わったことだよ」

 もちろん、すべては2大会ぶりの優勝のため。イニエスタは「人は最高を夢見るものであり、それは僕らにとってふたたびワールドカップを制することを意味する」と意気込みつつ、一歩ずつ進まなければいけないと述べた。

「どれだけ難しいことかは分かっている」そう語ったイニエスタ。スペインがグループリーグ突破をかけて戦うモロッコとの第3戦は、現地時間6月25日に実施される。
 
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