堅守が冴え渡ったスウェーデンが圧勝! 試合後、敗れたメキシコにも朗報が届く【ロシアW杯】

2018年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

互角の展開から一転、後半は一方的な展開に。

64分のグランクビストのPKが決まり、スウェーデンがダメ押しの2点目。このあとさらに1点を加え、3-0の圧勝を飾った。(C)Getty Images

【6月27日・エカテリンブルク|グループF メキシコ 0-3 スウェーデン】

 第2戦までに勝点6を積み上げたメキシコ、1勝1敗で勝点3のスウェーデン。メキシコが圧倒的に優位にも見えるが、スウェーデンが勝てば、ともに勝点6で並ぶ。ついでに言えば、同時刻に他会場で行なわれている一戦でドイツが韓国に勝利すれば、3チームが6ポイントとなり、ここからは得失点差の勝負となる。

 つまりは首位のメキシコと言えども油断はできず、ファン・カルロス・オソリオ監督が第2戦とまったく同じメンバーを用いてきたのも、そういった理由からだった。

 互いに堅守からの速攻を得意とする両チーム、試合は戦前の予想通り、攻守がめまぐるしく入れ替わる白熱した展開となった。手数をかけずに相手ゴール前までボールを運び、フィニッシュでそれを完結させる。前半に放ったシュートはメキシコが10本でスウェーデンが9本。ほぼ互角の勝負を演じていた。
 
 スコアが動いたのは、後半開始直後の50分だった。先制したのはスウェーデン。マルクス・ベリの右からのクロスをヴィクトル・クラーソンが狙うもミートせず、ボールはゴール前にふわりと浮き上がる。それを左サイドから走り込んでいたルドビク・アウグスティンソンが冷静に流し込んだ。

 さらにスウェーデンはその12分後、ダメ押しともいえるゴールをPKによってもぎ取る。ドリブルでエリア内に持ち込んだベリがエクトル・モレーノに倒され、「職人」アンドレアス・グランクビストがこれを確実に決めた。

 そして2点目が生まれたそのさらに12分後にも、相手のオウンゴールで1点を加えたスウェーデン。この時点で、他会場の韓国対ドイツはまだスコアレスドロー。したがって、このまま終われば、スウェーデン、メキシコの両チームがベスト16に進出することになる。

 メキシコにとっては、逆転、いや引き分けに持ち込むのも非常に困難なスコアとなったことで、スタンドのメキシコ・ファンは、ドイツが勝利しないことをひたすら祈る時間帯へと入った。

 そして、タイムアップの笛が鳴り響く――。

 他会場から届いた結果は「韓国、2-0で勝利」。この瞬間、スウェーデンの首位通過に加え、メキシコの2位通過が決定した。
 

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