W杯の熱狂の裏側で…エメリ招聘のアーセナルが着々とチームを強化。古参のウィルシェアは退団を発表

2018年06月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

リヒトシュタイナー、レノに続き、さらなる補強も。

着々と補強を行なっているウナイ・エメリ新監督。(C) Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルでは、22年間指揮を執ったアーセン・ヴェンゲル監督が2017-2018シーズン限りで退任し、パリ・サンジェルマンを退任したばかりのスペイン人監督、ウナイ・エメリが後任に就くことを発表した。

 そのエメリは今夏の移籍市場で、新戦力の獲得に積極的だ。就任間もないものの、すでにユベントスから右サイドバックのシュテファン・リヒトシュタイナーを獲得しており、現地時間6月20日にはドイツの若き守護神、ベルント・レノを獲得したと発表した。

 レノはこれまでブンデスリーガで233試合に出場。シュツットガルトやレバークーゼンで正GKとして活躍し、2017-2018シーズンも公式戦38試合に出場して12度のクリーンシートを達成した実力者だ。

 さらにアーセナルは現在、ウルグアイ代表としてワールドカップに出場中の22歳のMF、ルーカス・トレイラ(サンプドリア)とも交渉中。近々ロシアでメディカルチェックを行ない、正式に入団が発表される見込みだという。

 この3名に加え、さらなるターゲットとしてエメリが目を付けたのは、セビージャ監督時代の教え子であるエベル・バネガ。バネガもアルゼンチン代表としてワールドカップに参戦中だが、近日中に代理人との交渉が始まるのではないかと英紙『Guardian』やスペインのサッカー専門サイトなどが報じている。
 
 一方でチームを去る者もいる。現地時間20日に退団を発表したのは、9歳でアカデミーに入団して以来、17年間在籍したMFのジャック・ウィルシェアだ。4枚の画像とともに、自身のインスタグラムに今回の決断に至った理由を投稿している。

「クラブ側と何度も話し合った結果、アーセナルに残ることはできてもプレー時間は減るだろうということを理解した。僕にはピッチの上でプレーする時間が必要だ。でもそれは、アーセナルにいたのでは難しい。そう感じたから、退団を決意した」

 続けて彼は、感謝の言葉を綴っている。「僕はここで信じられないほど素晴らしい体験をさせてもらった。(中略)幼い頃から僕を支えてくれた監督、スタッフ、チームメイト、そしてファンのみんなに心から感謝している。ファンがくれた信頼や特別な絆は、きっと忘れないだろう。みんなの将来が明るいものでありますように。そして、エメリにも敬意を。彼が正直に話してくれたことに感謝しているんだ。彼と彼のチームが成功を納めることを祈っているよ」

 新天地はいまだ未定だが、クリスタルパレスやサウサウンプトンが獲得に興味を示しているようだ。

 ちなみにプレミアリーグは先日、2018-19シーズンの日程を発表。エメリ率いる新生アーセナルは8月11日、本拠地エミレーツで実施される開幕戦に、ジョゼップ・グアルディオラ率いる現在のプレミア王者、マンチェスター・シティと激突する。 
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