オーストラリア代表DF、W杯奮闘で人生が変わる!? 仏戦の開始33分でオファー殺到【ロシアW杯】

2018年06月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

代理人の電話は鳴りやまず!

敗れはしたものの、身体を張った守備で奮闘したセインズベリーへは欧州の強豪クラブからオファーが舞い込んだようだ。 (C) Getty Images

 世界が注目するワールドカップでの活躍は、プロサッカー選手にとって絶好のアピールの場となる。奇抜なファッションやヘアスタイルも、その一つという見方があるだろう。

 では、実際にどれだけの発信力があるのか。それを明かしたのが、江蘇蘇寧(中国)からグラスホッパー(スイス)にレンタル中のオーストラリア代表DFトレント・セインズベリーの代理人トニー・ラリスだ。

 フランスとの開幕戦で1-2と敗れたオーストラリアだが、優勝候補の一角を相手に善戦したセインズベリーら守備陣は高く評価された。

 オーストラリア紙『Sydney Morning Herald』の取材に応じたラリスによると、試合が始まって33分が経ったときに携帯電話が鳴り、以前からコンタクトがあったヨーロッパのクラブが、「セインズベリーとの契約に関心がある」とオファーを申し出てきたという。

 まだハーフタイムにもならないうちに鳴り始めた電話は、その後もラリスに吉報をもたらした。そして、最終的にイングランドの2クラブと欧州大陸の3クラブ、合計5クラブからオファーが届いたのだ。そのうちの一つは、来る2018-19シーズンのチャンピオンズ・リーグに出場するクラブという。
 
 ラリスは「こんな経験は初めてだ」と驚きながらも、当面は大会に集中させたいと述べた。

「私たちは、W杯が終わるまでは放っておくと決めた。トレントは代表にとても集中している」

 だが、当人の自信につながったことは確かだろう。「自分の力を常に信じてきた。世界最高の選手たちと対戦できてうれしい」というセインズベリーは、フランス戦のパフォーマンスに手応えを伺わせつつ、大事なのはチームの結果と述べた。

「フランス戦は良いチームバトルだった。自分のパフォーマンスにも満足だったよ。結果は残念だったけどね。自分のパフォーマンスと引き換えにでも、勝利か、せめて勝点1が欲しい」

 オーストラリアは、21日のグループリーグ2節で、白星発進したデンマークと対戦する。セインズベリーは再び良いプレーを披露し、さらなるオファーを引き出すことができるだろうか。
 
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