【W杯展望|イラン×スペイン】注目は第1戦でパス成功率97%のイニエスタ。イランはスペインの猛攻に耐えられるか

2018年06月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

試合の入り方次第ではワンサイドゲームに…。

故障者/イラン=なし スペイン=カルバハル(DF)
出場停止/イラン=なし スペイン=なし

ロシア・ワールドカップ グループB・第2戦
イラン-スペイン
6月20日(水)21:00(日本時間27:00)キックオフ/カザン・アレーナ(カザン)
 

 クリスチアーノ・ロナウドの圧巻のハットトリックで霞んでしまった印象はあるものの、うまく大会に入れた印象のスペイン。
 
 開幕前日にジュレン・ロペテギ監督が電撃解任された影響を感じさせず、イスコ、ダビド・シルバ、コケ、アンドレス・イニエスタで組んだ2列目を中心に持ち前のポゼッションサッカーで終始試合を支配した。
 
 懸案だったCFもジエゴ・コスタが2ゴールを決め、ひとつの解決策は見いだせた。やや守備陣にミスはあったものの、個の能力でポルトガルに劣るイラン攻撃陣に対して、後手にまわるとは考えにくい。
 
 注目はヴィッセル神戸への加入が決まっているイニエスタ。ポルトガル戦ではパス成功率97%を記録するなど、相変わらずその存在感は絶大だった。イランはある程度引いて守ることが予想されるだけに、そのアイデアで局面をどう打開するかに期待したい。
 
 一方、アジア勢としては実に8年ぶりにW杯で勝利を挙げたイラン。しかし、当然、スペイン相手に真っ向勝負で勝利できるとは思っていないだろう。
 
 第1戦は、勝ちこそしたものの、試合序盤はモロッコの個人技に翻弄され、いつ点を取られてもおかしくなかった。より攻撃力の高いスペインに、同様の試合の入り方をすれば大量失点は免れないだろう。立ち上がりはひとつ大きなカギとなりそうだ。
 
 第1戦は、オミド・エブラヒミをアンカーに置いた布陣がハマり、最終ラインの手前でうまくボールが回収できた。それだけに本来、レギュラーのサイード・エザトラヒが第1戦の出場停止から戻ってくるが、同様のスタメンで臨む可能性は高い。
 
 守備の時間が長くなることが予想されるだけに、アリレザ・ジャハンバフシュ、サルダル・アズモンらスピードのあるアタッカーが効果的なカウンターを繰り出せるかが番狂わせの条件だ。
 
 イランにとっては無失点の時間をいかに長くできるか。そこが勝負の綾になることは間違いない。
 
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