ドイツが生き残る! アディショナルタイムの逆転弾でGL突破に望みをつなぐ!

2018年06月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

ひとり退場者を出しながらも。

クロースの鮮やかな逆転弾でドイツが勝利。決勝T進出に望みをつないだ。(C)Getty Images

 直前に他会場で行なわれていた韓国対メキシコの一戦が、メキシコの勝利に終わったことで、初戦を落としていたドイツにさらなる大きな重圧がのしかかった。

 負ければグループリーグ敗退が決定する――。

 そうした状況でスタートした試合は、序盤からドイツが攻めて、スウェーデンが守るというだれもが予想していた展開が繰り広げられた。

 勝たなければいけないドイツにアクシデントが起こったのは24分、セントラルMFでスタメン起用されていたセバスティアン・ルディが鼻からの出血が止まらず、5分以上ピッチに戻れない状況が続いたのだ。

 結局、ヨアヒム・レーブ監督はルディをあきらめイルカイ・ギュンドアンを投入。だが、10人から11人になったことで一瞬安堵してしまったのか、その1分後、ドイツはスウェーデンの鋭いカウンターを食らう。そして右のヴィクトル・クラーソンのクロスに走り込んだオラ・トイボネンに、マヌエル・ノイアーの頭上を破る技ありのループシュートを決められてしまった。
 
 レーブ監督は後半の頭から長身FWのマリオ・ゴメスをピッチに送り込み、反撃を開始する。結果はすぐに出た。左に回ったティモ・ヴェルナーのクロスに反応したゴメスが、マーカーを引き連れてニアサイドで潰れ、その背後から走り込んできたマルコ・ロイスが流し込んだのだ。

 この同点ゴールのあとはドイツが攻める時間が増えたものの、スウェーデンも自慢の堅守でこれに耐える。ドイツは82分にCBジェローム・ボアテングが2枚目のイエローで退場になり、さらに厳しい状況になったが、それでもたびたび決定機を作り出した。

 ヴェルナーのダイレクトシュートは左に流れ、ゴメスのヘッドはバーの上を通過。アディショナルタイムに入ってからも幾度かチャンスは舞い込んだものの、いずれもゴールには結びつかない。

 だが、最後の最後にドラマが待っていた。だれもがドローで終わるだろうと確信した95分、左サイドの角度のないところで得たFKをトニ・クロースが直接叩き込んだのだ。

 2-1――。これが"ゲルマン魂"なのか。ドイツが土壇場で踏みとどまり、グループリーグ突破に望みをつないだ。
 

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