スパイ行為に背番号の入れ替え…スウェーデンと韓国が激しい「情報戦」を展開

2018年06月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

大事な初戦を制すのはどちらか。

ソン・フンミンはトッテナムでも背負って愛着のある「7番」で本大会に登録されているが、6月1日のテストマッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ戦)では「13番」をつけてプレーしていた。(C)Getty Images

 戦いにおいて、正確な情報を入手するのは極めて重要だ。だからこそ、ワールドカップ(W杯)という大舞台では、つねに「情報戦」が話題となる。日本と対戦するコロンビアのハメス・ロドリゲスが全体練習を休み、翌日復帰したことも、かく乱するための情報操作だと騒がれたばかりだ。

 6月18日に初戦を迎えるグループFのスウェーデンと韓国も、それぞれ相手を陥れようと情報戦を仕掛けていたようだ。

 英国営放送『BBC』によると、韓国のシン・テヨン監督は、直近の国際親善試合で選手たちの背番号を変更していたことを明らかにした。「すべてを相手に見せたくなかったし、彼らを混乱させようとしたんだ」と話している。

「スウェーデンはウチの選手たちを何人か知っているかもしれない。だが、西洋の人にとって、アジア人を見分けるのは非常に難しいことだ。だから、我々は(背番号の変更を)したんだ」
 
 一方でスウェーデンは、チームのスカウトが韓国の非公開練習を"偵察"していたことが分かった。ヤンネ・アンデション監督は「非公開ということを理解しておらず、遠くから見たようだ」と陳謝している。

「どんなときでも相手に敬意を払うのは非常に重要なこと。うちのスカウトが間違った解釈をしたのであれば、遺憾に思う」

 だが、"被害者"であるはずのシン・テヨン監督は、「どんな指揮官でも、相手はつねに自分たちをスパイしていると感じるもの」と擁護した。

「互いにできるだけ多くの情報を手に入れようとするのは、まったくもって自然なことだと思う」

 王者ドイツが17日のメキシコ戦で敗れたことにより、グループリーグ突破をかけた争いがヒートアップしそうなグループF。手に入れた情報を駆使し、大事な初戦を制すのははたしてどちらの国か。
 
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