「油断は禁物だ」コロンビア地元紙が楽観論に警鐘! グループH最大の敵は意外にも…

2018年06月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

キーマンに指名したのは「進境著しい若手CBコンビ」

ペケルマン監督の言葉に耳を傾けるファルカオ(右)とハメス(左)。この2大エースが万全ならいかなるDF陣も止めるのは至難の業だが……。(C)REUTERS/AFLO

 日本とのグループリーグ初戦を3日後に控え、コロンビア代表も6月16日の練習は冒頭15分間のみの公開となった。
 
 注目されたのが、筋肉系の疲労を理由に練習を休んでいたハメス・ロドリゲス、ウィルマール・バリオスの両選手。チームの全体練習に参加したかどうかは定かではないが、この日はともに元気な姿を見せたようだ。
 
 ポーランド、セネガル、日本と同居するグループHで、本命視されるロス・カフェテロス(コーヒーの生産者の意で代表チームの愛称)。カザン郊外の練習場にはポジティブなムードが蔓延しているが、その楽観論に警鐘を鳴らしたのが地元紙『The Bogota Post』だ。南米の雄には少なくない不安要素があると指摘する。
 
「日増しに高まっている楽勝ムードをあらためなければならない。下馬評においてコロンビアはグループH最大のリーダーで、ライバルを圧倒しているとされる。はたしてそうだろうか? 油断は禁物だ。評価が高まれば高まるほど、ポーランド、セネガル、日本は我々への警戒を強め、モチベーションを高めてくるのだから。そもそも、得点力不足を解消できたとは言い難い。直近のテストマッチ2試合(オーストラリア戦とエジプト戦)はともに無得点に終わり、南米予選でも18試合で21得点しか挙げていないのだ。ラダメル・ファルカオはエースだが、彼にとってはあくまで初めてのワールドカップだ。思い通りに得点を決められる保証はない」

 
 さらに慎重な論調は続く。躍進へのキーマンに指名したコンビも、実にリアリスティックな人選と言える。
 
「将来性豊かなふたりのセンターバックだ。ダビンソン・サンチェスとジェリー・ミナ。それぞれトッテナムとバルセロナで(2017-18シーズンに)大きく飛躍した若手だが、彼らにとっても初めて檜舞台なのだ。力を出し切れるかどうか。ロベルト・レバンドフスキやサディオ・マネと渡り合えるのか。未知数な部分が大きいだけに、彼らの安定感こそがひとつのキーファクターとなるだろう」
 
 そして、グループ最大のライバルと位置付けたのはポーランドではなく……セネガルだった。「大方の予想ではポーランドが最大の敵と見なされているが、タレント力とチーム力で見れば彼らよりセネガルのほうが上だろう。対戦は最終節。それまでにグループリーグ突破を決めておきたいところだ」と、どこまでも独自の見解を示した。
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