【トッティのB組大胆予想】イベリア半島2か国にモロッコまで…“ご近所対決”にイランは食い込める?

2018年06月16日 サッカーダイジェスト編集部

最大の焦点は“どちらが”首位通過をするか

【写真】C・ロナウド(左上)/A・イニエスタ(右上)/S・アズモン(左下)/M・ベナティア(右下)

かつてイタリア代表の一員として06年のドイツ・ワールドカップを制した"王子"フランチェスコ・トッティに、グループリーグを展望してもらった。このレジェンドの見解からは今大会の全体像も浮かび上がってくるはずだ。

分析●フランチェスコ・トッティ
取材・文●パオロ・フォルコリン(ガゼッタ・デッロ・スポルト)
翻訳・コーディネート●利根川晶子

――◆――◆――

グループB
◎本命 スペイン
〇対抗 ポルトガル
△穴  モロッコ
    イラン

 イベリア半島の2か国、スペインとポルトガルを同居させるなんて神様も意地悪なことをする。おまけに、イベリア半島から地理的に近いモロッコもいるとは。さて、この"ご近所対決"の行方はどうなるか。

 僕の予想では、モロッコは厳しい。キャプテンのベナティアを筆頭にヨーロッパのクラブで活躍している選手がいるが、それでもスペインとポルトガルを転覆させることは不可能だ。

 イランも国外組が中心のチーム編成だが、有名なのはジャハンバフシュ(17-18シーズンのオランダ・リーグの得点王)くらいで、さすがにそれでは勝てない。実力的にはモロッコよりも劣るだろう。

 この組の最大の焦点は、"どちら"が首位通過するかだ。僕はスペインが優位と見る。S・ラモス、ナチョらはR・マドリ―のチームメイトであるC・ロナウドを熟知し、それこそホクロの位置まで把握しているはずだ(笑)。C・ロナウドにとって今回の組分けは災難というしかない。
 
PROFILE フランチェスコ・トッティ/1976年9月27日生まれ、イタリア出身。現役時代はFWもしくは攻撃的MFでプレー。25シーズンにわたってローマに在籍した。元イタリア代表で、2006年ドイツ・ワールドカップの優勝メンバーである。

※ワールドサッカーダイジェスト増刊『ロシア・ワールドカップ出場32か国完全選手名鑑』(6月7日発売号)より転載
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