フランス代表のFW陣を絶賛するOBから「スターになれないことを受け入れろ」と要求された選手は?

2018年06月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

堅固なチームスピリットを生むためにも初戦は重要

大会屈指のタレント集団として国内外から高い期待を集めているフランス代表。98年以来の世界制覇、00年以来のメジャータイトル獲得に向け、本日、初戦を迎える。 (C) Getty Images

 6月16日にオーストラリアとの初戦を迎えるフランス代表は、ロシア・ワールドカップで優勝候補の一角として期待されている。
 
 母国開催の1998年W杯やEURO2000で優勝メンバーの一員となったマルセル・デサイーも、後輩たちの躍進に期待しているようだ。英紙『Guadrian』のコラムで、デサイーは「個々のメンバーを見ると、『ワオ!』だよ。素晴らしいタレントたちだ」と称賛した。
 
 その筆頭はもちろん、アトレティコ・マドリー残留を表明したアントワーヌ・グリエーズマンだ。デサイーはEURO2016で力を示したグリエーズマンが「必要な時にレベルを上げられる選手」のひとりと、大舞台にも物怖じしない気質を評価している。
 
 その上でデサイーは、グリエーズマンが「キリアン・エムバペとの適切なバランスを見つけ、賢さを示す必要がある」ともコメント。かつてのティエリ・アンリとダビド・トレゼゲのように、19歳のエムバペ、21歳のウスマンヌ・デンベレの若いコンビが爆発することにも期待を寄せた。
 
 3選手を高く評価するデサイーは、ポール・ポグバが脇役に甘んじる必要があるとも指摘する。常に最善の起用法が話題となるポグバについて、デサイーは「フランスにとって重要な選手になるだろうが、バランスをもたらす必要がある中盤の一員となることを受け入れなければ」と述べた。
 
「自分がチームのスターにはならないということを、ポグバは受け入れねばならない。我々には、W杯に出場するどのチームをも脅かせるだけの力を持つ、3人の前線がいるからだ」
 
 主要大会を連覇した経験を持つデサイーは、「初戦に勝てば、次の勝利でグループステージを突破できる。最終節で監督が大幅にメンバーを変更できるから、これは非常に大事なことだ」と、初戦の重要性を強調する。
 
「98年や00年もそうだった。それで他の選手たちが試合に出て、自分の役割をこなし、貢献して、自分も一員と感じられたんだ。そうやって、堅固なチームスピリットが生まれるんだよ」
 
 格下相手で有利とみられるオーストラリア戦で、フランスは好スタートを切ることができるだろうか。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事