「もう我慢はしなくていい」グリエーズマンがアトレティコ残留を宣言! ピケの協力を得てSNSで発表

2018年06月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

NBAのスーパースターの影響も受けて――

アトレティコ残留を宣言したグリエーズマンは心置きなくフランス代表で躍動できそうだ。 (C) Getty Images

 注目を集めていたフランス代表エースの去就に決着がついた。

 現地6月15日、フランス代表FWのアントワーヌ・グリエーズマンは自身のツイッター上で動画を公開。そこでアトレティコ・マドリー残留を宣言した。

 グリエーズマンの移籍動向はかねてより話題となっていた。アトレティコとの契約を2020年まで残しているものの、当人が今年3月に「ロシア・ワールドカップ前に決めたい」と語ったことから様々な憶測が飛び交った。

 マンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリーといったメガクラブからのオファーも噂に上るなかで、より熱を帯びていたのが、バルセロナへの移籍だった。

 今年5月には同クラブのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が、地元ラジオ『RAC1』の取材に対して、「我々はシーズンの分析をしていて、今後どうしていくかを協議している」と獲得を仄めかしたから報道が一気に過熱した。
 

 バルセロナに移籍するのか、はたまたアトレティコに残るのか。12日の記者会見で「今日はそれを言うタイミングじゃない」としながらも、「決断はした」と口にしていた渦中のグリエーズマンは、自身のツイッターにアップした動画内で「僕は残ることにした」と残留を宣言したのだ。

「僕はアトレティコに残ることを決めた。もう我慢することはない。ここに僕が残ることを多くの人に伝えたい」

 フランス・メディア『Le Monde』によれば、グリエーズマンの動画による残留発表は、バルサのジェラール・ピケが『楽天』の三木谷浩史社長の支援を受けて設立した『コスモスグループ』の協力の下で行なったという。

 また、大のNBA(アメリカのプロバスケットボール)好きであるグリエーズマンは、2010年にアメリカ・メディア『ESPN』の生番組『The Decision』内で、突然の移籍を発表していたバスケットボール界のスーパースターであるレブロン・ジェームズ(現キャバリアーズ)にインスパイアされて今回の手法を取り入れたようだ。

 いずれにせよ、ロシアW杯の前に去就問題に終止符を打って外野の喧騒を断ち切ったグリエーズマンは、現地6月16日のオーストラリアとの大会初戦で大暴れしてくれるだろう。
 
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