「受け入れがたい悪夢だ…」サウジが無残な0-5! 地元紙も指揮官も皇太子も絶句!

2018年06月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

プーチン大統領に“お手上げポーズ”

思わぬ大差が付いた開幕戦。中東の雄サウジは攻守両面でいいところなく0-5の惨敗を喫した。(C)Getty Images

 アジア最終予選で日本を大いに苦しめた中東の雄が、木っ端みじんに打ち砕かれた。
 
 6月14日、モスクワのルジニキ・スタジアムで開幕したロシア・ワールドカップ。そのオープニングゲームで地元ロシアとの対決に臨んだサウジアラビア代表は、攻守両面で低調なパフォーマンスに終始し、屈辱的な惨敗を喫した。
 
前半だけで2点のリードを奪われ、後半頭から反攻に打って出るも空回り。終盤に立て続けに被弾し、終わってみれば0-5の大敗。ポゼッションが60%対40%で、パス成功率でも86%対78%と上回ったが、スタッツはなんら結果に影響を及ぼさなかった。
 
 サウジの全国紙『Arab News』は悲嘆に暮れた。「まるで歯が立たなかった。この一戦がどれだけ重要だったかは誰もが理解していたはずで、テストマッチでもポジティブな要素は少なくなかったが、ワールドカップの舞台は甘くはなかったのだ。中盤で主導権を握られ、ロシアに最終ラインを切り刻まれた。闘う準備はできていたのか? ファン・アントニオ・ピッツィ監督のマネジメントにも大いに問題ありだ。受け入れがたい悪夢である」と断じた。

 
 沈んだ表情で会見場に現われたスペイン人指揮官は、「予想だにしない結果となった」と切り出し、こう続けた。
 
「ロシアは確かに素晴らしかったが、特別驚くようななにかをしたわけではない。攻撃も守備も、我々のクオリティーが不足していたのだ。今日のことは忘れて、なにかを変えなければならない。ただ、わたしの選手たちへの信頼が揺らぐことはないよ」
 
 もっとも衝撃を受けたのは、VIP席に陣取った超VIPだったかもしれない。サウジ王国の実質ナンバー2で、サッカー好きとして知られるムハンマド・ビン・サルマン第1皇太子だ。試合当日に特別ジェット機で現地入りし、ロシアのウラジミール・プーチン大統領、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長と並んで観戦。4失点目が決まった際には憮然とした表情でプーチン大統領に"お手上げポーズ"を見せるなど、一方的な展開にショックを隠せなかった。
 
 12年ぶりのワールドカップを戦うグリーン・ファルコンズ(サウジ代表の愛称)。6月20日の第2戦、ウルグアイ戦で意地を見せられるか。厳しい戦いが予想される。
 
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