西野朗監督が2発の乾貴士へハーフタイムに要求したこと「前半は外しまくって…」

2018年06月13日 サッカーダイジェスト編集部

「スパイクも変えて良かったんじゃないでしょうか」

代表指揮官就任後、初白星を手にした西野監督。2ゴールを決めた乾を称えた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[国際親善試合]日本4-2パラグアイ/6月12日/チボリ・シュタディオン
 
 日本代表対パラグアイ代表の国際親善試合が6月12日、オーストリア・インスブルックで行なわれ、日本が4対2で勝利した。
 
 前半、日本はパラグアイに先制点を許してしまう。31分、自陣に押し込まれると、スローインからのこぼれ球をロメロに左足ボレーで叩き込まれた。
 
 しかし1点ビハインドで迎えた後半、日本が反撃に出る。51分、香川真司からのパスを受けた乾貴士が、ドリブルから右足で鮮やかなシュートを突き刺して同点弾をゲット。さらに63分、再び香川のフリックから乾がダイレクトシュートでネットを揺らし、逆転に成功した。
 
 その後は77分、日本がオウンゴールで加点すると、90分に失点するも、最後は香川のゴールで突き放して、西野体制での初勝利を掴んだ。試合後、西野朗監督は手応えを口にした。
 
「過去2試合とも同じ状況で前半を折り返して、そこで攻撃的に行かなければいけないんですけど、そのなかでディフェンスを前半はできていた。ハイリスクを持たないなかでボールを奪って、落ち着いて入るけど、ゴールにも向かわなければいけない。そういうバランスと推進力が後半は出たと思います」
 たしかに、1点ビハインドの状況で前がかりになって失点したスイス戦とは違い、この試合は攻守のバランスを保ちながら逆転で白星を手にした。さらに指揮官は、2ゴールを奪って逆転勝利の立役者になった乾についても称賛を送った。
 
「前半は外しまくって、後半は重りを外せと。スパイクも変えて良かったんじゃないでしょうか。もっとボックスにドリブルで仕掛けていく、そういう彼の良さをもっと出さなければいけない。そういう仕掛けの部分を後半は強く求めた。よく修正をして、しっかりフィニッシュに持っていけたかと思います」

 乾の活躍もあり、日本代表指揮官就任後の初白星に安堵の表情を浮かべた西野監督。ワールドカップ前のテストマッチを終え、本大会初戦のコロンビア戦(19日)に向けて「今日起用できなかったメンバーもこのアグレッシブさをしっかり捉えて、良い準備をしていきたいと思います」と決意を示した。

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