クライファートの息子が26億円でローマに加入! 父が苦しんだイタリアで羽ばたけるか

2018年06月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

300人以上のサポーターが空港で出迎える。

ローマでの挑戦を選んだJ・クライファート。父のようなストライカーではなく、サイドが主戦のウインガーだ。(C)Getty Images

 敏腕ディレクターが次々に補強を決めている。ローマは6月11日、「アヤックスに所属するユスティン・クライファートが12日にメディカルチェックを受ける」と発表した。

 ローマのモンチSDは、この夏すでに3選手の獲得を決めている。まずディナモ・ザグレブからクロアチア代表MFのアンテ・チョリッチを引き抜くと、ポルトとの契約が満了してフリーとなったスペイン人DFのイバン・マルカノと契約。そしてアタランタからは、イタリアの将来を担うと期待されるMFのブライアン・クリスタンテを獲得している。

 クラブの公式ツイッターの英語版は10日、モンチSDと新戦力たちが描かれた画像とともに、「モンチが動いている」と投稿した。そこに描かれていたのが、「謎の4人目」だった。

 ローマのシンボルであるオオカミの絵文字で顔が隠されていたが、シルエットでは手袋をしていることが分かる。そのため、ファンとメディアは、以前から噂されていたクライファートの獲得が近いのではないかと期待した。

 そして一夜明けた11日、偉大な父パトリックの血を受け継ぐJ・クライファートは、ローマのフィウミチーノ空港に降り立った。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、300人以上のサポーターが空港で19歳の若きアタッカーを出迎えたという。
 

『Gazzetta dello Sport』紙は、ローマがアヤックスに対し、ボーナス別で2000万ユーロ(約26億円)を支払うと報じており、また将来、他のクラブへ売却した際は、その移籍金の一部をアヤックスに支払う条件も織り込まれている。契約期間は5年になる見込みだ。

 マンチェスター・ユナイテッドからの関心も報じられていたが、セリエAを新天地に選んだJ・クライファート。父パトリックは現役時代、同じくアヤックスからセリエA(ミラン)に挑戦したが、大きなインパクトを残せずにわずか1年でバルセロナへと去った。

 その後の父パトリックの活躍は周知のとおりだが、息子は父が苦しんだイタリアの地で羽ばたくことができるだろうか。
 

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