非公開のテストマッチ最終戦でセネガルに敗れた韓国…同国メディアは「ある程度の成果はあった」

2018年06月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

セネガルは「仮想・日本」で久々勝利!

セネガル戦での“成果”はW杯本大会でどう活かされるか!? 写真はボスニア・ヘルツェゴビナ戦。 (C) Getty Images

 6月11日(現地時間)、ロシア・ワールドカップ出場国によるテストマッチは2試合が行なわれたが、そのひとつであるオーストリア・グレーディヒでの韓国対セネガル戦は、完全非公開のなかで行なわれた。
 
 試合は0-2で韓国が敗北。前半はセネガルのスピードと個人に耐えて無失点で終えたものの、55分にオウンゴール、86分にコナテにPKを決められた。
 
 集合写真以外は一切の撮影が許されなかったというだけに、セネガル・メディアからはあまり試合内容については聞こえてこないが、韓国メディア『スポーツソウル』は、比較的細かくこの一戦を報じている。
 
 1失点目のオウンゴールは、FKの競り合いでA・エンディアイエと競り合ったキム・シンウクの頭に当たってゴールラインを割ったもので、2失点目のPKは混戦のなかでのファウルだったという。
 
 この試合、韓国は守備の組織力強化を最大の目標としており、スピードやパワーで勝るセネガルには「仮想スウェーデン」として対峙。マネやサールら相手のフィジカルや個人技に苦しみながらも、キム・ヨングォンとチャン・ヒョンスのCBコンビは、ある程度対応できていたと、同メディアは評価する。
 
 また、攻撃ではソン・フンミンとキム・シンウクの前線コンビは素早いコンビネーションでチャンスを作り、個々の勝負でもセネガルのCBクリバリに競り負けなかったことを評価。この試合、シュート数はセネガルが8、9本だったのに対し、韓国は4本だったという。
 
 同メディアは「試合内容もスコアも悪くなく、ある程度の成果があった」とポジティブに見ているが、韓国は今年に入ってからのテストマッチを6試合行ない、1勝1分け4敗の成績に終わった。本大会では18日に、スウェーデンとのグループステージ初戦を迎える。
 
 対して、セネガルはこの一戦は「仮想・日本」として戦い、今年に入って5試合目のテストマッチにしてようやく勝利を飾り、19日のポーランドとの初戦を前に、最後の調整を終えた。
 
 同国メディア『rewmi』によると、シッセ監督がシン・テヨン監督とともにこの試合の非公開を望んだのは、「最後の仕上げの部分を対戦相手に見せたくなかったため」としている。
 
 さて、もう1試合のベルギー対コスタリカ戦は、キング・ボードワン・スタジアムに大観衆を集めて行なわれ、ホームの前者が4-1の大勝を飾った。
 
 自慢の攻撃力で一方的に押し込んだベルギーは、24分にワンチャンスを活かされてB・ルイスにボレーでの先制弾を浴びる。しかし、31分にアザールのスルーパスをメルテンスが押し込んで追い付くと、42分にアザールのクロスを、それまで相手GKナバスの攻守に好機を阻まれていたルカクが合わせて勝ち越す。
 
 後半も流れは変わらず、50分にルカクが高い打点のヘッドで自身2点目を決めると、64分には左からクロスを入れ、バチュアイの追加点をお膳立てした。
 
 6日のエジプト戦(3-0)に続いての大勝で、本大会前のラストマッチを飾ったベルギー。マルティネス監督は「準備は万全だ」と試合後に語ったが、勢いを得た優勝候補の一角は、18日にグループステージ初戦でパナマと相まみえる。

情報提供:スポーツ・ソウル

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