「彼の限界が分からない」「相手にとって致命的だ」 セレソン指揮官が完全復活のネイマールを大絶賛!

2018年06月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「王様」と「怪物」の記録に迫り、「英雄」に追いつく。

ふたつの強化試合で「完全復活」を強烈にアピールしたネイマール。チッチ監督(左)もエースの帰還を手放しで喜んでいる。(C)Getty Images

 2月に負傷で戦線離脱を強いられたとき、ブラジル代表のネイマールがロシア・ワールドカップ(W杯)に出場できるのか、世界のサッカーファンは心配していた。

 あれからおよそ3か月半、戦列に復帰したネイマールは、6月3日のクロアチアとの国際親善試合で後半から途中出場し、いきなり先制点を決めて2-0の勝利に貢献。みずからの復帰戦に華を添えた。

 その勢いはなおも止まらない。10日のオーストリア戦でいよいよスタメン復帰を果たしたネイマールは、この日も魅せた。ブラジルが3-0と快勝したこの試合、ネイマールは1点リードで迎えた後半、ペナルティーエリア内で巧みなフェイントから相手選手を抜き去り、2試合連続のゴールを挙げたのだ。

 データサイト『Opta』によると、ネイマールはこれで代表通算55得点。王様ペレ(77得点)、怪物ロナウド(62得点)に続き、英雄ロマーリオと並ぶブラジル代表の歴代3位タイに浮上した。
 
『ESPN』によるとネイマールは試合後、「自分の夢を信じなければいけない」とロシアW杯に向けて意気込んだ。

「僕たちはどんどん夢を見ているんだ。夢を見ることは、禁じられていないからね」

 開幕を目前にエースが好調なのは、チッチ監督にとっても朗報だ。指揮官は「ネイマールの限界が分からないよ」と、背番号10に賛辞を寄せている。

「彼のテクニックと想像力は素晴らしい。ファイナルサードでの彼は、相手にとって致命的だ」

 ネイマールだけではない。チッチ監督は「チームの集中ぶりと競争力は称賛に値する」と、セレソンのそのほかの選手たちも称えている。

「クロアチア戦に続いてオーストリア戦でも、精神的に我々が成熟していることを示した。フィジカルコンタクトが激しくて難しい試合だったが、我々は本当にうまくやったね」

 良いムードで大会を迎える優勝候補の一角は、グループEでスイス、コスタリカ、セルビアと対戦。初戦は17日のスイス戦だ。
 
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