「健闘を祈る!」「これからも忘れない」柴崎岳に古巣テネリフェの地元紙が心温まるエール

2018年06月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「攻撃陣を上手く融合させるのが、理論派ガクの仕事」

スタメン出場の機会がなかなか訪れない柴崎だが、パラグアイ戦は大きなチャンス。アピールを果たせるか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表MF、柴崎岳が2016-17シーズンの後半戦に籍を置いたのが、リーガ・エスパニョーラ2部のテネリフェだ。日本人プレーメーカーは奮迅のパフォーマンスを連発させ、チームの昇格プレーオフ決勝進出に大きく貢献。惜しくも現所属のヘタフェに敗れて悲願成就とはならなかったが、いまでもサポーターや地元メディアの寵愛を受けているようだ。
 
 6月10日、テネリフェ地元紙の『Eldorsal』が柴崎への応援記事を掲載。「元テネリフェのシバサキとピッツィがワールドカップに臨む」と題し、以下のように綴った。
 
「木曜日に開幕するロシア・ワールドカップには、かつてテネリフェに所属したふたりのプレーヤーがエントリーしている。サウジアラビア代表の監督を務めるファン・アントニオ・ピッツィと、日本代表の中盤で違いを生み出すガク・シバサキだ。ピッツィは開幕戦で開催国と戦い、シバサキは自身初のワールドカップを楽しむだろう。ふたりの健闘を祈る」

 
 そしてシバサキに対しては愛情たっぷりに、こう熱きエールを贈るのだ。
 
「日本代表は2018年になって苦しい戦いを続けているようだが、ガクは我々の前で見せたような素晴らしいパフォーマンスを披露するだろう。あの圧巻のプレーの数々はこれからも忘れることはない。日本の中盤の攻撃的な位置には、ケイスケ・ホンダ(本田圭佑)、シンジ・カガワ(香川真司)、タカシ・ウサミ(宇佐美貴史)、ゲンキ・ハラグチ(原口元気)らタレントが揃う。彼らを上手く融合させるのが、理論派ガクの仕事になる。とはいえレギュラー争いは厳しく、ベンチスタートが濃厚な状況だ」
 
 いまだ柴崎はグッドメモリーを運んでくれた恩人なのだろう。2017-18シーズンのテネリフェは主力の大量離脱による戦力低下を最後まで解消できず、リーガ2部で11位に低迷。昇格は来シーズン以降に持ち越しとなった。
 
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