アタランタの23歳守護神、歌手としてリリースした曲のタイトルは…「グローブをつけたラッパー」

2018年06月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

音楽活動による収益は地元のグラウンドの修復のために寄付。

アストン・ビラからの完全移籍が決まったアタランタのゴッリーニ。サッカー以外の活動も積極的に行なうが、各年代のイタリア代表でプレーするなどGKとしての実力も高い。(C)Getty Images

 アタランタにレンタル移籍中だったイタリア人GKピエルルイジ・ゴッリーニにとって、2018年6月9日は特別な一日となった。

 それは、レンタル元であるアストン・ビラからの完全移籍が正式に決まった日だから、というだけではない。なんとこの日、ラップ歌手でもある彼のシングルが発売されたというのだ。イタリア『Sky Sport』が報じている。

 曲のタイトルは、"グローブをつけたラッパー"。音楽活動による収益は地元(ボローニャ)にあるグラウンドの修復のために寄付されるという。曲の中でゴッリーニは、「成功で俺は変わらない。豪華なところにいるが、俺はポッジョ(地元)の頃のまま。子供の頃からこれを夢見てきた。昼も夜も、俺はピッチで頑張る」と歌っている。

『Sky Sport』によれば、数か月前に自身のファッションブランドも立ち上げたというゴッリーニは、「サッカー以外のことをしたいと思うのは、なにも悪いことじゃない」とコメント。積極的にやりたいことをやるべきであり、手広く活動するのは悪いことではないと訴えた。

「空いている時間に映画を観る人も、プレイステーションをする人もいる。僕はこういう活動をして過ごしたいんだ。『オモテに出すぎだ』と恐れるのは間違っている。情熱があるなら、それを出しちゃいけない理由が分からない。自分は幸運だと思うからこそ、人のためになにかしたかった」
 
 ユース時代にマンチェスター・ユナイテッドに在籍していたゴッリーニは、「僕は早くに地元を離れ、人と違うように生活し、大きなことを考え、いろんなことに限界を設けたくないと思って生きてきた。大事なのは自分を信じ、持てるすべてを尽くして仕事をすることだ」とも述べている。

「僕はまだ旅を始めたばかり。どんなに遠く、どんなに高くまで行けたとしても、自分がどこから来たのかは決して忘れない。自分という人間の本質や魂は変わらないんだ。この歌は、人生を夢のようにしたいと望む僕のような人たちみんなのための歌なんだよ」

 もちろん、本業であるサッカー選手として、プレーの質の向上が必要なことも忘れていない。ゴッリーニは、「来年はレギュラーになりたい。自分の価値を示すために毎日ハードワークしているし、それを試合で見せたいね」と、2018‐2019シーズンに向けて意気込みを語った。

「今シーズンはベンチが多かった。でも、クラブが僕を買い取ってくれたということは、自分のことを重要な存在だと感じてくれたから。今後はもっと出場機会を得られるようにしたい」

 若き守護神は、これからもたくさんの夢を叶えていけるのか。23歳の今後に注目したい。
 

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