日本戦を控えるコロンビアに暗雲…欧州行きも噂される主力SBが前十字靭帯断裂で離脱

2018年06月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻撃型SBファブラの離脱は小さくない痛手だ。

ペケルマンからの信望も厚かったファブラ。南米有数の名門ボカで研鑽を積む27歳の離脱は日本戦にも影響を及ぼしそうだ。 (C) Getty Images

 日本代表がワールドカップ初戦で対戦するコロンビア代表に問題が発生した。

 現地時間6月8日、ロシアW杯最終登録メンバーに名を連ねていたフランク・ファブラ(ボカ・ジュニオルス)が、練習中に左膝の前十字靭帯を断裂。翌日にコロンビア・サッカー連盟(FCF)は、この主力級SBが代表チームから離脱することを発表した。

 アルゼンチン紙『Clarin』は、ファブラは8日のトレーニング中、「ボールを持って切り返した際に断裂。最大で7か月から8か月の離脱を余儀なくされた」と報道。FCFは声明のなかで「知らせを受け取った選手たち、首脳陣、コーチングスタッフ全員が大きな悲しみに暮れている」と仲間の故障を嘆いた。
 
 6月2日にエジプトとの本大会前最後の強化試合を終えたコロンビア代表は、同4日に最終登録メンバー23人を発表して順調に調整を続けてきた。それだけにレギュラー候補だったファブラの離脱は小さくない痛手だ。

 現在27歳のファブラは、スピーディーな攻め上がりからの鋭利なクロスで決定機を演出すれば、時には果敢に得点も狙いにいく攻撃型サイドバックだ。

 2016年1月に鳴り物入りで加入したアルゼンチンの名門ボカでレギュラーの座を掴んでメキメキと力をつけると、代表でも左SBの一番手となるまでに成長。今夏にはヨーロッパのクラブへのステップアップも噂に上がっていたほどの実力者である。

 ポゼッション型にも、カウンター型にも戦術スタイルを変える知将ホセ・ペケルマンのコロンビアにとって、機動力に優れるファブラは重要なピースでもあった。

 ペケルマンは早いうちにファブラに代わるメンバーを発表するとしており、『Clarin』紙は、有力候補として、暫定メンバー35人に名を連ねていたオリンピア(パラグアイ)に所属するファリド・ディアスの名を挙げている。

 はたして、ファブラの重症による戦線離脱はコロンビアにいかなる影響をもたらすのか。6月19日の日本戦に向けて、早急な対応が求められそうだ。
 
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