W杯でトラブル続きのスアレス、サポーターの少年に「噛まないで!」とクギを刺される動画が出回る

2018年06月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

3度目の大舞台をトラブルなしで終えられるか。

前回大会ではキエッリーニ(写真奥)に噛み付いてしまったスアレス。3度目の出場となるロシア大会はトラブルなしで終えてほしいものだ。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップ(W杯)がいよいよ来週開幕する。6月14日の開幕戦では、ホスト国ロシアとサウジアラビアが対戦。同じグループAのエジプトとウルグアイは、翌15日に激突する。

 ウルグアイのエース、ルイス・スアレスにとって、今大会は"リベンジ"の舞台となる。4年前のブラジルW杯では、グループリーグ最終節のイタリア戦でジョルジョ・キエッリーニに噛み付き、チームは決勝トーナメントに進出したものの、自身は大会から追放され、長期の出場停止処分を科された。
 
 ウルグアイ国民は、バルセロナで活躍するスアレスが汚名を返上し、ロシアの地で活躍することを願っている。ただ、頭に血がのぼりやすいスアレスだけに、ファンもいまだに心配が尽きないのだろう。とくに純粋な子どものファンは、本人にクギを刺しておかなければいけないと思ったのかもしれない。

 あるウルグアイ・サポーターの少年が、スアレス本人に向かって「No vayas a morder en el Mundial(W杯で噛まないで!)」と呼びかけた動画が、インターネット上で出回っている。スペイン紙『Marca』などが報じた。

 実際、試合中にスアレスが相手選手に噛み付いたのは、ブラジルW杯が初めてではない。PSV時代の2010年、リバプール時代の2013年に続き、キャリアで3度目の「かみつき事件」だった。

 スアレスの行動が物議を醸したのは、噛み付きだけではない。いまから8年前、2010年南アフリカW杯の準々決勝ガーナ戦でも、世間を賑わせるプレーを見せた。延長戦の終了間際、ドミニク・アディアーのシュートを両手でバレーボールのようにブロックして防ぎ、一発退場となったのだ。

 当然PKが与えられたが、ガーナがこれを決められず。生き延びたウルグアイは、PK戦の末に準決勝進出を果たしたものの、「スアレスのハンドは許していいものか」と世界中で議論を呼んだ。

 3度目のW杯出場となるスアレスは、なんのトラブルも起こすことなく、ロシアの地を去ることができるだろうか。
 
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