「代表戦の時は休校!」 ウルグアイの大学がロシアW杯に向けた仰天プランを発表

2018年06月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

一体感という美徳を得るために――

W杯前最後のホームゲームとなった8日のウズベキスタン戦では、熱烈な大観衆の後押しを受けていたウルグアイ代表。実に頼もしいサポーターが彼らにはついている。 (C) REUTERS/AFLO

 3度目の戴冠を目指す南米の古豪ウルグアイ。そんな彼らの悲願達成をサポーターも全力で後押しすべく、驚きの決定が下された。

 エジプトとのロシア・ワールドカップ初戦まで残り6日と迫るなか、ウルグアイのカトリカ・デル・ウルグアイ大学が、大会期間中に母国代表の試合がある日は「すべて休校にする」という仰天プランを発表したのだ。

 この驚きの決定を下した同校の副学長であるアルバロ・パチェコ氏は、「大学生の主な務めのひとつは、学問的な精神から我々を取り巻く現実に気を配ること」と休校の意図を明かし、さらに次のように続けた。
 
「それとともに社会全体に浸り、参加することも務めのひとつだ。スポーツ全般、特にサッカーがウルグアイ人としての私たちを定義する要素であることは明らかである。現代社会において、一体感を作り出すという美徳を持つのは稀なことなのだ」

 1万人を越える学生数を有する"マンモス校"の選択を伝えた隣国アルゼンチン・メディアの『Tyc Sports』は、「学生たちはサッカーを見るために学校を休む正当な理由を得た」と綴っている。

 ちなみにこの急遽設けられた休校期間は、「ウルグアイ代表が勝ち進む間は続く」とのことで、同校の学生は、最大で7日間の休暇を得られることになっている。

 熱烈な後押しを受けることとなったセレステ(ウルグアイの愛称。空の意)の戦士たちは、1950年のブラジル大会以来となる栄冠を掴めるのか。まずは、15日に行なわれるエジプトとのグループリーグ初戦に勝利して弾みをつけたいところだろう。
 
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