得点機からの失点… 守護神・川島永嗣が“ちょっとした差”も「そこをポジティブに捉える必要ない」

2018年06月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

得点のチャンスが一転、カウンターから崩されダメ押しの追加点に…

失点シーンについて問われた川島は、ゲーム内容をことさらポジティブに見る必要はないと語った。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[国際親善試合]日本0-2スイス/6月8日/スイス・ルガーノ

 西野ジャパンは、ワールドカップ本大会へ向けて、またしても明るい兆しを見出せなかった。

 西野朗監督がワールドカップ初戦のコロンビア戦への試金石と位置付けたスイス戦は、5月30日のガーナ戦に続き、再び無得点、複数失点を食らっての敗戦となった。試合後に報道陣の取材に応じた守護神の川島永嗣は、試合を振り返って「自分たちが揃っている時は、崩される場面はほとんど作られていないと思う。やっぱり2失点目もそうですけど、取られ方が悪くなった時に、後ろはしっかり締めていかなければいけない」と、手応えと課題の両面について語った。

 0対1で終盤まで推移したスイス戦は82分、日本のCKのチャンスから相手にボールが渡り、スイスがロングカウンターを発動。左サイドからのシャキリのクロスにエムボロが頭で折り返し、これを途中出場のセフェロビッチが蹴り込んだ。

 まさに勝負を決する1点となったが、元を辿れば日本のCK時、吉田麻也がしっかりとボールを頭で叩けていれば同点になっていたか……という場面だった。このチャンスとピンチが表裏一体となったシーンについて問われた川島は、次のような言葉を発している。
 
「その"ちょっとした"差が良い方に出ればいいし、もちろんそこが得点につながるか、失点につながるがという部分はありますけど、でもそこを得点につなげながら、失点しないことを考えなければいけない。どっちかがいいということは絶対にないわけで。(失点した以上)そこはもうポジティブに捉える必要もないし、締めるところはしっかり締めていかなきゃいけない」

 まさに"ちょっとした差"が終盤のダメ押しにつながったわけだが、守護神にしてみれば、失点それ自体に、ポジティブな視点などあり得ないということだろう。

 川島はまた、「今この状況で自分たちに必要なのは結果。どんなにいろんなことを話し合っても、結局結果が出なければ意味がないし、手応えというのも結果から一番得られるものだと思う」と話しており、結果の出ていない状況に対して、強い危機感を示している。

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