内輪の混乱が続いたサウジがW杯に臨む23選手を発表! 国内の強豪2クラブから16人も選出

2018年06月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

いまだ指揮官の理想とするスタイルは定着しておらず…。

ロシアとのオープニングゲームで開催国に一泡吹かせられれば、意外な躍進もありうるか。 (C) Getty Images

 6月4日、サウジアラビア・サッカー連盟(SAFF)は、ロシア・ワールドカップに出場する代表メンバー23人を発表した。

 先月17日に発表されていた28名の予備登録メンバーからは、ナワフ・アル・アベド(アル・ヒラル)ら5選手を落としたが、国内屈指の強豪アル・ヒラルとアル・アハリから計16人が招集された陣容は至って順当な顔ぶれが並んだと言っていい。

 また、今年1月にリーガ・エスパニョーラ、スペイン・サッカー連盟、サウジアラビアのスポーツ省、そしてSAFFがパートナーシップ契約を締結した際にスペインへ武者修行に出ていたサレム・アル・ダウサリとファハド・アル・ムワラドの2人も選出されている。

 とはいえ、3大会ぶりに本大会に挑むサウジアラビアのチーム状態は決して芳しくはない。

 昨年9月にW杯出場に導いたオランダ人指揮官ベルト・ファン・マルバイクが「全く知らない人たちが代表チームに干渉し始めた」と語って電撃退任。その後を受けたアルゼンチン人監督のエドガルド・バウサもわずか2か月で更迭と混乱が続いた。

 昨年11月からチリ代表を率いていたファン・アントニオ・ピッツィ体制を発足させたが、スペイン人指揮官が理想とする高い機動力をベースとしたスタイルの構築は進んでおらず、ウルグアイやエジプトといった難敵とぶつかる本大会では現実的な戦い方を模索することになりそうだ。

 そんなサウジアラビアは6月9日、ドイツのレバークーゼンで世界王者ドイツと大会前最後のテストマッチを行ない、本大会に臨む。グループリーグでは14日にロシアとの大会開幕戦を戦い、20日にウルグアイ、25日にエジプトと対戦する。

 サウジアラビア代表の招集メンバー23人は以下のとおり。
【GK】
ヤセル・アル・モサイレム(アル・アハリ)
モハンメド・アル・オワイス(アル・アハリ)
アブドゥラー・アル・ムアイフ(アル・ヒラル)

【DF】
オマル・ハウサウィ(アル・ナスル)
オサマ・ハウサウィ(アル・ヒラル)
ヤシル・アル・シャハラニ(アル・ヒラル)
モハンメド・アル・ブレイク(アル・ヒラル)
アリ・アル・ブライヒ(アル・ヒラル)
モタズ・ハウサウィ(アル・アハリ)
マンスール・アル・ハルビ(アル・アハリ)

【MF】
タイシール・アル・ジャッサム(アル・アハリ)
フセイン・アル・モガハウィ(アル・アハリ)
サルマン・アル・ファラジ(アル・ヒラル)
アブドゥラー・オタイフ(アル・ヒラル)
アブドゥルマレク・アル・ハイブリ(アル・ヒラル)
モハメド・カンノ(アル・ヒラル)
アブドゥラー・アル・ハイバリ(アル・シャバブ)
ハッタン・バヘブリ(アル・シャバブ)
ヤヒヤ・アル・シェフリ(アル・ナスル)
サレム・アル・ドサリ(ビジャレアル=スペイン)

【FW】
フハド・アル・ムワッラド(レバンテ=スペイン)
モハンメド・アル・サハラウィ(アル・ナスル)
ムハンナド・アシリ(アル・アハリ)

【監督】
ファン・アントニオ・ピッツィ(アルゼンチン国籍)
 
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