カズ、ラモス、ヒデ、ゾノ…遠藤保仁が英紙で独特すぎる「歴代日本代表ベスト11」を披露!

2018年06月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

テーマは「絶対にロングボールを蹴らない11人」

さすがは目利きのひと、ヤットが選んだ11人。攻守両面で連動性の高いサッカーを見せてくれそうだ。(C)SOCCER DIGEST

 英高級紙『The Guardian』が展開しているワールドカップ特別企画に、なんとガンバ大阪の元日本代表MF、遠藤保仁が登場した。
 
 その国を代表するレジェンドが独断と偏見で選び出す「オールタイム・代表ベスト11」のコーナーで、これまでマルセル・デサイーがフランス代表版を、カフーがブラジル代表版を、さらにはアンドレアス・ブレーメがドイツ代表版を担当してきた。その巨星たちのなかに遠藤が名を連ねたのである。
 
 フットボールへのこだわりが人一倍強い"ヤット"だけに、選考基準がユニークで実に面白い。日本代表歴代最多152キャップを刻んだ男は、「絶対にロングボールを蹴らない11人」をテーマに人選を進めている。ポゼッションサッカーの権化らしい価値観だ。
 
「現役選手を含めてだとなかなか難しいので、すでに代表チームから遠ざかっている選手を基準に選ばせてもらいました。本当は足下の技術が高い西川周作選手を入れたかったのですが、いきなりその基準から外れてしまうので諦めました。できるだけ中盤の選手をたくさん選びたかったので、ディフェンダーが3人のフォーメーションにしています」

 
 3-5-2システムで選び出した名手たちとその理由は、以下の通りだ。
 
GK:楢崎正剛
「キーパーは楢崎選手です。いつも安定感のあるパフォーマンスで、調子の浮き沈みがない。常に手堅いキーパーなんです」
 
DF:田中マルクス闘莉王
「さほど俊敏ではありませんが、人に対しての圧倒的な高さと強さがある。ボールを回すのもとても巧いです。試合中はずっと仲間を叱咤激励していて、その情熱とリーダーシップでチームにポジティブな空気をもたらしていました」
 
DF:中澤佑二
「"ボンバー"と闘莉王選手が組む守備センターはおそらく日本代表最強ではないでしょうか。2010年のワールドカップでの彼らは、空中戦でまず劣勢を強いられることがなかったですから。しかも得点のセンスも抜群のコンビでした。セットプレーでは常に相手守備陣にとって脅威でしたよ」
 
DF:井原正巳
「3番目のディフェンダーはかつてのチームメイトである宮本恒靖さんとで悩みましたが、今回は井原さんを選びます。代表での試合出場数が多く(122試合)、クレバーさが際立っていました。熱い闘莉王選手のそばで、クールな井原さんが最終ラインを仕切る。想像しやすい構図です」

次ページ「自分が一緒に組んでみたかったのがラモスさん」

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事