「近くで見ていた」原口元気がメンバー発表後に突如登場!! ロシアW杯に向けて所信表明!

2018年05月31日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

「日本が勝つためにやらないといけない」(原口)

12年はロンドン五輪、14年ブラジルW杯ではメンバー外。自身初となる世界大会で原口はどのようなプレーを見せるのだろうか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 5月31日、日本代表はロシア・ワールドカップに挑む23名のメンバーを発表。西野朗監督が読み上げたリストには原口元気の名前があった。
 
 その原口は会見の様子を近くで見ていたため、メンバー発表後に囲み取材を実施。自身初のワールドカップ出場が決まった男が、2014年のブラジル・ワールドカップ以降の歩みを振り返りながら、現在の心境を語った。
 
 原口はメンバーに選ばれたことについて、「喜びは本当に一瞬で、ただ出るだけでは意味がないと感じているので、日本が勝つためにやらないといけない」と招集を受けた栄誉に浸ることなく、勝利を掴むためにロシアへ向かいたいとした。
 
 しかし、ワールドカップ出場までの道のりを聞かれると、表情が一変。様々な経験をしたからこそ、今があるとした。
 
 現在は日本代表で自身の立場を確立している原口だが、この4年間が順風満帆だったわけではない。2014年のブラジル・ワールドカップのメンバーから漏れた直後の5月下旬、原口はブンデスリーガ1部のヘルタ・ベルリンに移籍した。新天地で実績を積み上げていくと、日本代表でも常連の存在に。しかし、良い流れは続かず、昨年はクラブで出場機会を失って苦しい時期も過ごした。
 
 転機となったのは今年1月。2部のデュッセルドルフに活躍の場を求めると、13試合で1ゴール・3アシスト。チームの1部昇格に大きく貢献し、自身の価値を証明してみせた。
 
 様々な経験をした4年間。「いろんなことを経験させてもらった。自分を客観的に見て、4年前からすごく大きく成長できていると思っている」と、原口は自身の歩みに確かな手応えを感じている。
 
「ブンデスでやってきて、世界のレベルを自分自身で理解はしているつもりですし、その中で自分は何ができて、何が出来ていないかも正直理解しているつもり。本当に自分が出来ることを一つひとつできるように、そういう準備をしていきたい」と、大舞台への意気込みを語った原口。自身初の世界大会で結果を出すべく、ロシア・ワールドカップに向けて歩みを進めていく。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

【日本代表PHOTO】ロシアW杯本大会に臨む登録メンバー23人
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事